廿日市地域のまちづくり活動を紹介します
廿日市地域の令和元年度まちづくり交付金を活用した事業(活動)を紹介します。
まちづくり交付金とは
市は、地域自治組織に対し、各地区の実情に応じた課題解決に柔軟に対応し、責任を持って取り組めるようまちづくり交付金を交付しており、併せて相談や助言、運営支援などの協働体制の充実を進めています。
制度の詳細は、まちづくり交付金のページをご覧ください。
地域自治組織とは
地域自治組織とは、地縁に基づくつながりによるまちづくりに取り組む団体の一つです。市内28地区の地域自治組織は、地域に暮らすみんなで住みよいまちをつくろうと、身近な生活課題(防災、防犯、地域福祉、環境衛生、文化の継承など)の解決に向けて、自主的に活動されています。
地区 | 地域自治組織名 | 地区 | 地域自治組織名 |
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佐方 | 佐方アイラブ自治会 | 地御前 | 地御前地区自治会 |
廿日市 | 廿日市地区まちづくり協議会 | 阿品 | 阿品地区コミュニティをすすめる会 |
平良 | 平良地区コミュニティ | 阿品台 | 阿品台コミュニティ |
原 | 原地区コミュニティ推進協議会 | 宮園 | 宮園地区コミュニティ協議会 |
串戸 | 串戸地区自治協議会 | 四季が丘 | 四季が丘地区コミュニティづくり協議会 |
宮内 | 宮内地区コミュニティづくり協議会 |
地区ごとのまちづくり活動
佐方地区
地域への愛着は、地域を知り、地域の人を知り、快適な生活環境があってこそです。
佐方地区では、美化や環境衛生の推進として、花いっぱい運動やウォーキングクリーン作戦、ごみステーションパトロール、ごみカレンダーの作成などに取り組まれています。特に、コミュニティ事業局が中心になって取り組まれる花いっぱい活動には、小学生とその保護者、先生をはじめとする地域の人が参加され、地域の結束と活性化を図る面でも大切な活動になっています。
廿日市地区
平成29年7月から、住みなれたまちでいつまでも元気でいきいきと暮らせるよう、廿日市地区まちづくり協議会の福祉の会が中心となって百歳体操に取り組まれています。
当初の参加者は30名ほどでしたが、令和2年4月現在では毎回120名(運営スタッフ含む)を超える参加があるほど、大好評の活動になっています。規模の拡大だけでなく、内容も介護予防から日頃の見守り・つながりの場へと進化し、参加者はもちろん、運営スタッフにとってもなくてはならない会になっています。
その他の活動は、コミュニティだよりくすのきNo.85 (PDFファイル1.74MB)をご覧ください。
平良地区
平成24年度から、毎年、平良地区の集会所3カ所において、自主防災会組織のことや避難マニュアル、AEDの使い方などに関しての勉強会を開催し、住民の防災知識の醸成に向けて取り組まれています。
平成30年度は、市防災相談員から「災害から命を守るために」と題し、土砂災害ハザードマップの活用などに関して説明を受け、防災倉庫の資材確認なども行いました。
学びやすい小さい単位で、かつ身近な集会所での開催だからこそ、地区の人の関心も高く、継続して開催できています。
その他の活動は、コミュニティだよりコミュニティ平良 (PDFファイル3.58MB)をご覧ください。
原地区 「地域課題の解決に向けて~移住・定住促進の取り組み~」
原地区では、地域自らが地域課題の解決に向けた事業を興し、柔軟に取り組むための組織として、平成30年度に「事業化検討委員会」を立ち上げられました。
まずは住民ニーズの把握のため、地区内の小学5年生以上の人を対象とした住民アンケートを実施され、移住・定住に向けた取り組みをされています。
原地区コミュニティ推進協議会の活動を、もっと詳しく知りたい人は原地区コミュニティ推進協議会のホームページ(外部リンク)をチェックしてください。
串戸地区 「串戸地区成人式-地域に愛着を-」
平成30年の夏、若者に地区への愛着を持ってもらおうと、市民センターで串戸地区独自の成人式を初開催されました。
金剛寺小学校の卒業生18人をはじめ、その保護者や当時の担任の先生、地域の人たちが多数参加される大盛況な行事で、参加した新成人からは「帰れるところがある」との声もあり、地域のつながりづくりの一歩になりました。
串戸地区自治協議会の活動を、もっと詳しく知りたい人は串戸地区自治協議会のブログ(外部リンク)をチェックしてください。
その他の活動は、コミュニティだより自治協議会だよりNo.71 (PDFファイル1.18MB)をご覧ください。
宮内地区
体育思想の普及と人間関係の輪を拡げることを目的に、毎年、グランドゴルフ大会と市民体育祭を開催しています。特に、令和元年度は参加者の年齢制限をなくし、住民だれもが気軽に参加できるよう改良して実施されました。
例年、熱戦が繰り広げられていますが、それを通じて、健康増進や地域のつながりを深める貴重な機会になっています。
地御前地区
子ども向けの活動に、特に力を入れて取り組まれていますので、厳選した2つの活動を紹介します。
一つ目は、文化事業部による「どんぐりクラブ活動」です。平成の時代に入って間もなく、小学校の土曜授業が廃止になり、土曜日の子どもの居場所づくりとして、当時の大人たちが公民館に子どもを迎え、凧作り・凧揚げなどの昔あそびを始められ、最近ではヒョウタン工作もされています。平成から令和に時代が移り変わってなお、20年以上続く、まちの伝統になっています。
もう一つ紹介するのは、平成28年から地御前の一部の地区で始まった敬老会とハロウィンの合同イベントです。それぞれ個性的な仮装をした総勢100人以上の子どもたちが、いくつかのグループになって町内のお宅を訪れます。令和元年からは地区全体での敬老会が廃止になり、各町内会単位での開催になっていますが、今後は、お菓子をもらう子どもたちの笑顔を見ることが高齢者の方の楽しみになり、高齢者だけでなく町内全体にも活気をもたらしています。
阿品地区
万が一の大規模災害への備えと、地区全体の防災意識の啓発を目的として、令和元年度に「黄色いタオル」を地区内の全戸に配付されました。
阿品地区は、沿岸部のマンション群、JR山陽本線付近にある住宅地、1940年頃から開発された団地など、市内でも特に多様な生活様式で暮らす人たちで構成されているため、地区全体における活動に取り組むのは容易なことではありません。
まずは、誰にでも共通して関心のある「防災」の取り組みとして、隣近所の救助に駆けつけた人が二次災害に巻き込まれることを防ぎ、地区の人であれば避難の有無が一目でわかるようにと配付されました。
阿品台地区
40年間続く伝統行事の継承と、地区の多世代交流を目的に、毎年大規模な夏の祭りが開催されています。かつては「納涼盆踊り大会」という名称で、ひょっとこ踊りや歌謡ショー、和太鼓やダンスなど、時代とともにアトラクションも更新しながら、地区全体に活気と一体感を持たせられるように工夫されています。
令和元年の昨年は、40周年記念として、約3,000発の花火で会場を盛り上げられました。
元々は地区の恒例行事としての存在でしたが、近年では人間関係の希薄化が進む中、行事を通じて地域の絆をつくる(深める)一つの事業になっています。
阿品台コミュニティの活動を、もっと詳しく知りたい人は阿品台コミュニティのホームページ(外部リンク)をチェックしてください。
宮園地区
宮園小学校と地区が連携し、通称「くるりん村」と呼ばれるビオトープがあります。
もともと、地元のボランティアが、子どもたちに自然の恵みや素晴らしさに関して知ってもらい、どんな命も大切にする心を養ってもらおうと「ふるさとビオトープの会」を発足され、小学校に近接して池や川、小さな森などを建設されています。
生き物の観察や野菜の収穫など、小学校の授業でも積極的に活用される場に地区の人たちも加わり、自然のことを学びつつ、地区の交流にもなる貴重な場になっています。
「全国学校・園庭ビオトープコンクール2013」における最高賞の1つである、日本生態系協会会長賞を受賞されるなど、全国的にも知名度の高い取り組みです。
その他の活動は、コミュニティだより宮園だより (PDFファイル6.92MB)をご覧ください。
四季が丘地区
令和元年度に、四季が丘で大規模災害が発生したと想定し、一泊二日の避難生活疑似体験をしておくことで災害発生時の苦労を体感し、自身や家族でできること(自助)、隣近所や地区の人と一緒でないととできないこと(共助)を体感し、普段からの備えの重要性を再認識することを目的に開催されました。
四季が丘コミュニティづくり協議会主催の下、町内会や自主防災会、小学校とそのPTA、地区に関係する民間企業、消防団、市などが参加しました。