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市議会だより「さくら」第42 議員全員協議会
議員全員協議会
市から全議員へ重要な取り組みについて説明がありました。
弥山(みせん)山頂の防災行政無線の設備移設について
弥山(みせん)山頂に完成した展望台と、そこから望む世界遺産にふさわしい景観に配慮し、23年度に設置した防災行政無線施設を移設するものです。
当初予算の移設費に修正案が提出されるなど、大きな議論となりました。今回、調査が完了し、予算内での実施が可能となったことにより報告を受けました。
今後、実施設計を8月末に完了し、9月上旬から各種許認可申請と移設工事に着手。27年3月末の完成を目指します。
移設に関する経費(概算)
実施設計費 420万円
工事費 5270万円
計 5690万円
現状
現在は、鉄柱(高さ14.5メートル 直径約40センチ)へ次の3つの設備を設置しています。
(1)市役所からの電波を大野地域36子局に再送信する設備
(2)登山者への放送用設備
(3)宮島地域内での職員間無線通信中継設備
移設先
設備(1)を物見山第二配水池に移設し、32局と電波の送受信を行い、受信できない宮浜、鳴川(なるかわ)、鳴川南(なるかわみなみ)の3局へ、大野10区集会所(八坂1)局に再送信設備を新設して電波の送受信を行います。
また、設備(2)、(3)は、現在の場所から約20メートル離れた太陽光パネル付近に鉄柱とともに移設します。
議員からの質疑
質問
3月定例議会で議員の約半数が反対した事案であるのに、今回の説明では不十分ではないか。
答弁
これまでのご指摘を踏まえ、安全性を確保しながら移設を進めたいと考えている。ご理解いただきたい。
質問
請負業者との契約はどのように行うのか。
答弁
専門性が高く、システムに精通した業者である必要があることから、23年の工事の際に、下請けで作業を行った業者と随意契約したい。
水道局新庁舎建設について
災害に強く機能的な庁舎へ
串戸(金剛寺小学校入口交差点前)にある廿日市市水道局の庁舎は、老朽化が進んでおり、地震時の振動および衝撃に対して倒壊または崩壊する危険があると判定されています。
現在の建物は、災害時のバックアップ機能・OA化・バリアフリー化も十分ではありません。加えて電気室が1階にあるため、近くを流れる御手洗川が氾濫した場合には水没してしまう恐れもあり、災害時の拠点施設として機能できない可能性もあります。
23年度から庁舎の建て替えについて検討を行ってきましたが、その事業内容がほぼ決まり、概要の説明がありました。
設計における主な基本事項
●災害に強い庁舎
- 高水準の耐震構造
- 河川の氾濫による浸水に対応(2階フロア以上に拠点施設)
- 耐震性貯水槽・自家発電装置を設置
- 災害時には応援協定団体を受け入れ、活動拠点にできるよう4階に大会議室を整備
●上・下水道が連携する
- 上水道と下水道(現在下水道は木材港南)が同じ庁舎に入ることにより、申請手続きや相談が一連的にでき、利便性、効率性が向上
●利用者にやさしい
- 車いすでも利用しやすいよう、廊下を幅広くし、エレベーターと、各階には多目的トイレを設置
議員からの質疑
質問
JR駅に近く利便性が良い場所にあるが、民間などと複合施設にする検討はしなかったのか。
答弁
検討したが、水道の特殊性を考慮し複合はそぐわないと考えた。施設集約で空いた敷地は、一部道路認定し、民間との有効活用も検討したい。