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議会広報「さくら」第75号 特集
廿日市市PTA連合会&市議会
廿日市市PTA連合会(市P連)の役員は各学校から1名ずつ、計24名(小中一貫校からは1名ずつ)です。定期的に会議を開き、広島県PTA研究大会や中国ブロック大会などの開催や、各委員会(交流委員会・渉外委員会・研修委員会)でさまざまな活動をされています。24名の役員のうち、当日は4名の方に時間をとっていただき、お話を伺いました。
子どもたちを一緒に支えてください
市P連の年間の活動を教えてください
・広島県PTA連合会の講習や、中国ブロック大会などのほか、交流委員会(13名)は、年1回親善競技大会 を開催し、インディアカとペタンクで各校のPTAが対抗試合をします。
渉外委員会(3名)は、いろんな課題が上がってくるなかで、学校だけでは解決できないものは、市教育委員会に要望します。
研修委員会(8名)は年1回教育に関する講演会を開催します。新型コロナの影響で、2年続けてZOOM開催になりました。
PTA役員になる前後で何か変わりましたか
・変わりません。みんな何かしたいという気持ちがあると思いますが、その気持ちが特に強いのが私たちだと思います。
・PTAの役割や重要性がよく分かりました。親同士の仲が良かったら子どもも仲良くなれます。
・堅いイメージを持っていましたが、イメージと違い楽しく活動しています。
・学校とも先生とも近くなれるので、特に子どもが思春期になると、学校に足を運ぶ機会が多いといいことがありますよ。
・PTAに関わってというよりは、子どもを授かって、子どもが教えてくれることがすごく多い。ルールをきちんと守ることを意識するようになりました。
・近所づきあいが薄くなり、昔の近所のおじさんの役割を学校の保護者に求めるようになっていると思いました。学校の保護者と仲良くなり、違う地域の人たちとも交流できて本当にありがたい。
PTA役員のなり手がいないとも聞きますが、負担感はありますか
・本人の考え方次第だと思います。強制ではなく、協力しましょうということですから。
・責任を取りたくない風潮はありますが、子どもたちのために一つ一つ立ち上げられてきたことを大事にしたいです。
・できない時はできないでいいということでやっています。
・中学校の夜間パトロールや清掃作業は、メールのお知らせで保護者が意外と集まります。会議を開かなくても、メールで済むことがあるので、来年もそのスタイルでいこうかなと思います。
・執行部の負担を減らすために、誰が役員になってもできるように、規約を改定してマニュアルを作る予定です。
・その立場でやらざるを得なくなったらできるようになります。
子ども議会の開催についての感想は
・子どもたちにとって、いい機会だったと思います。
・廿日市市がこうなったらいいなという気持ちを文章に起こす一連の作業は勉強になったと思います。答弁が来てから、さらに自分で考えるというのは貴重な経験で、学校生活を送る上で役に立ちます。子ども目線はすごいなとも感じました。
・今は大人でもSNSなどで無責任な発言をしますが、子ども議会の経験で、自分の言葉に責任を持つ、配慮するということを知ったのではないでしょうか。
ご自身の子ども時代と今の子どもで違っていることはありますか
・経験値は違うかなと思います。私たちは、放課後、学校で遊んで帰ったり、地域のおじさんに怒られたりしながら育ちました。今は、授業が終わればすぐ帰らないといけないし遊ぶ場所もないです。
・今は、公園でもゲームで遊んでいます。
・昔は家族の中で学ぶこともありましたが、家族の形も変わってきて、ご近所のつながりも薄くなっているように感じます。
・いろんなことに制限がかかって、子どもも息苦しくなっているのでは。
・「子どもの育ちそびれ」と言われます。関わることにすごく臆病になっています。
コミュニティスクールの導入について、PTAはどう考え、どう関わっていくのですか
・どういう働きをしていけばよいのか市P連で考えていきます。
・市内でも学校や地域によって差が出てくるのではないでしょうか。
・コミュニティスクール導入の研修会に、PTAや地域学校協働本部から参加しています。
議会報さくらを読んでいますか
・読んでいますが、難しい内容が多く、身近に感じられないこともあります。
・興味があることについては読みます。
・興味・関心を持てる工夫がほしいです。
・読者と双方向にしたらよいのでは。
市や議会に望むことは
・議員は市を責めるばかりではなく、時には褒めることも大事ではないでしょうか。
・子どもたちに廿日市市に住んで良かったと言ってもらえるようにしてほしいです。子どもたちを一緒に支えてほしい。
・子どもの相対的貧困問題の専門窓口がないので、相談に来てもらいやすい仕組みづくりを。将来の市政を支えてもらう子どもたちのために、できるだけ早く対応してください。
子どもたちのためにできる限りのことをしたいという熱意が伝わってきました。お忙しいなか、ご協力ありがとうございました。