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議会広報「さくら」第74号 議員全員協議会

ページID:0084228掲載日:2022年8月1日更新印刷ページ表示

議員全員協議会

全議員に今後の事業方針について説明がありました

宮島訪問税の準備状況について

世界遺産を擁する宮島の、多くの観光客などの来訪により発生・増幅する行政需要に対応していくため、令和2年3月15日に宮島訪問税条例を可決し、現在、準備が進められています。この度、税徴収開始の時期についての説明がありました。

現在の準備状況

船舶運航事業者と駅務システムの構築準備を行っている。

運賃・税徴収の駅務システム

乗船客に極力ストレスをかけることなく税徴収を確実に行うために必要な運賃・税徴収システムを構築する。また、感染症対策にも資するものとする。

  • 非接触式キャッシュレス決済(券売機含む)
  • 非接触による集改札
  • 多言語対応の発券システム

市の費用負担

税徴収に必要な駅務システムや徴収の効率化に資するシステム構築に対し、廿日市市が支援する。プロポーザルで選定した駅務機器は、3分の1が国、3分の2が市の負担。利便性向上に資する環境整備は、国、市、事業者が3分の1ずつ負担となる。

税徴収の開始予定は

令和4年9月には、宮島訪問税条例の施行日を定める規則の公布を予定している。
令和5年の秋頃には、駅務機器等の徴収準備が完了する予定となっており、その後、速やかに宮島訪問税の徴収を開始する。

主な質問

質問  徴収開始時期の前倒し、あるいは資材高騰による部品調達などで遅れる可能性は。

答弁  駅務機器等の完成時期が7~9月辺りと見込んでおり、それより前倒しはない。メーカーから部品調達などで遅れるとは聞いてはいない。

質問  地元への周知はどうか。

答弁  市ホームページで資料を掲示し、本年の秋頃から地元への説明を行っていく。

 

宮島口地区整備事業の進捗状況と今後の計画

宮島口地区整備事業は「宮島口地区まちづくりグランドデザイン」(平成28年3月策定)で設定された4施策(交通円滑化、生活環境向上、良好な景観形成、賑わい創出)の実現に向け、「宮島口まちづくり整備計画」に基づき、進められています。

これまで

  • 厳島港公有水面埋立工事完成宮島口旅客ターミナル
  • 赤崎14号線1工区 供用開始
  • 駅舎・軌道移設及び立体駐車場工事に着手。

今後の予定

  • 赤崎3号線(アクセス道路)の完成など令和8年度までの工事完了を目指す。
  • JR宮島口駅の自由通路(橋上化)及びペデストリアンデッキ【※1】の整備は、地元や関係機関等との協議を進め、令和8年度以降の事業化を図る。
  • 「観光バス・臨時駐車場の運用方法の検討」「広島岩国道路への利用転換」も進める。

主な質問

質問  「宮島口みらい協議会」の法人化の取り組み内容は。

答弁  協議会は、現在38団体で構成されている。地元と連携した賑わい創出、景観形成などのエリアマネジメントを効果的に進めるため法人化等を検討する。

質問  デジタル技術の活用が必要と考えるがどうか。

答弁  本市のDX改革推進室とも連携し、交通情報の提供などデジタル技術の活用を検討する。

 

下水道使用料及び下水道事業受益者負担金の見直しについて

近年の大雨による浸水対策の必要性も踏まえ、廿日市市上下水道事業経営審議会提言により策定した「下水道事業経営戦略」に基づき、今後の下水道使用料と受益者負担金の見直しについての方針が示されました。

下水道使用料

現在、公費負担(繰入など)により、約76パーセントとなっている下水道使用料の経費回収率を、独立採算性の原則により、令和18年度に100パーセントとなる(経費を下水道使用料で賄う)よう目指す。
このため、令和5年度から5年ごとに、7パーセントずつの段階的な料金改定を行う予定。

受益者負担金

廿日市処理区と大野処理区では受益者負担金が異なっている。合併後10年が経過し、国庫補助基準が同一となっており、公平性を図るため、大野地域で新たに整備する処理区において、受益者負担金単価を廿日市処理区と同額の1平方メートル当たり568円に統一する予定である。
なお、既に整備されている処理区については、現行の1平方メートル当たり371円に据え置く予定。

主な質問

質問  使用料改定率が一般家庭も企業も一律7パーセントの理由は。

答弁  少量使用者である一般家庭に配慮した場合、企業を含む大口使用者である子育て世帯等の多人数世帯の負担が大きくなるため、一律とした。

質問  コロナの影響を受け、生活が厳しい時に引き上げるのはどうなのか。審議会で意見は出なかったのか。

答弁  コロナの影響に配慮をという意見もあった。しかし、このままでは一般会計への負担が大きくなる。配慮として3段階での引き上げとした。

 

使用料を一律7パーセント改定した場合のモデル試算表(2か月あたり・税込)
使用水量 改定前 改定後 増加額
20立方メートル 2,200円 2,354円 154円
40立方メートル 5,390円 5,764円 374円
70立方メートル 11,715円 12,529円 814円
500立方メートル 112,530円 120,406円 7,876円
2,000立方メートル 467,280円 499,906円 32,626円

 

用語説明

【※1】ペデストリアンデッキ:建物と接続して建設された大型の歩行者専用高架道路。ペデストリアンは英語で歩行者の意味。