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議会広報「さくら」第73号 特集
ひろしまおもちゃ病院みやぞの&市議会
「ひろしまおもちゃ病院みやぞの」は、平成23年2月に、宮園市民センターを拠点に開設し、令和2年2月には、待望の市内2院目となる「ひろしまおもちゃ病院おおのひがし」が大野東市民センターに開設しました。
手術や治療を行う医師は個性や経歴もさまざまで、とても仲良く楽しそうな雰囲気が印象的でした。
今回は、開院当日に伺い、話を聞かせていただきました。
子どもたちの喜ぶ笑顔が最高の報酬です
病院開設までの経緯を教えてください
- 平成22年の春に、広島市東区の二葉公民館に「ひろしまおもちゃ病院二葉(昭和53年開院)」の見学に行き、大きな感銘を受けました。どうしても廿日市市におもちゃ病院をつくりたいと、同年11月に準備委員会を立ち上げ、町内会などのご協力のもと、ビラ配りなどで12人のボランティアを集めることができました。その後は、佐伯区にある「おもちゃ病院五日市」に指導を仰ぎながら、翌平成23年2月13日に開設することができました。
- 「おもちゃ病院おおのひがし」は、みやぞのの設立に刺激されて、ずっと開設を考えていたんです。念願かなって、令和2年2月24日に開設することができました。
診察日や診察時間などを教えてください
- 「おもちゃ病院みやぞの」は毎月第2日曜日、「おもちゃ病院おおのひがし」は第4日曜日が開院日で、午前10時から14時まで(受付は12時まで)診療しています。
広島市のおもちゃ病院は、祇園、亀山、二葉、五日市の4カ所あり、毎週必ずどこかのおもちゃ病院が開院しているように調整しています。
所属する会員(医師など)は何名ですか
- 現在、「おもちゃ病院みやぞの」には、地域内外から17名の会員が所属しています。そのうち4名は女性で、受付やぬいぐるみの治療、ユニフォームの作製などを担当しています。
- 「おもちゃ病院おおのひがし」は、まだ5名しか会員がいませんが、登録に要件はなく、機械が苦手なかたでも大丈夫です。
現在、会員募集中です。
開設から11年になりますが、どのくらいのおもちゃを治療されましたか
- 開院日には、平均で13人くらいの患者さんがやってきます。開設以来、延べ千人は超えていると思います。
手術や治療は大変な作業ですが、良かったと感じるときはどんなときですか
- 治療が成功し、受け取りに来た子どもたちの喜ぶ笑顔は、何よりも最高の報酬です。
- 基本は日帰りですが、時には入院の場合も。ネットなどを検索し、中には特許関連まで調べることもあります。
難手術が成功したときは、達成感で興奮が収まらないですね。
コロナ禍では、活動拠点の市民センターも閉鎖となりましたが
- 私たちも辛かったですが、子どもたちはもっと辛かったと思います。だから、開院できる日を心待ちにしていました。
- 宮園市民センターのエレベーター改修中は、原市民センターを臨時で使用させていただくなど、多くの方々のご協力に感謝です。
市や議会へ期待することなどはありますか
- 住みよく暮らしやすいまちづくりですね。空き家がなく、子どもからお年寄りまで笑顔があふれ、安心できる環境づくりをお願いします。
議会広報さくらは読んでいますか
- 知っている議員の記事が掲載されているか、毎号確認しています。
- 市広報と違う特徴を出したらよいのでは。
今後の目標などを聞かせてください
- おもちゃ病院は、まちづくりの味付けのひとつだと思っており、毎週開院できるくらい他の市民センターにも広げていきたいと考えています。
- おもちゃ治療は、リサイクルという意味でも環境に貢献しています。持続可能で、地球に優しい環境社会を目指します。
他にもいろいろなお話を聞くことができました。取材へご協力ありがとうございました。
問い合わせ:宮園市民センター(0829)39-1699
大野東市民センター(0829)56-1013