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議会広報「さくら」第70号 議員全員協議会
議員全員協議会
全議員に重要な取り組みの説明がありました
宮島訪問税の徴収に向けた準備状況等について
「宮島訪問税条例」が3月定例会で可決され、市は3月18日付で総務大臣に協議書を提出しました。6月29日現在、2回目の地方財政審議会が開催され、総務大臣の同意を得るための準備が整ったことに伴い、徴収開始時期や準備状況等についての説明がありました。
徴収システムの整備方法
宮島への観光客の90パーセント以上が利用している宮島口旅客ターミナルに、訪問税上乗せ乗船券売機、税徴収のできる交通系ICカード対応改札システム、課税対象外・年払い証明情報システムなどを整備するため、市、JR西日本宮島フェリー、宮島松大汽船の3者によるシステム連携により、公募型プロポーザルを実施して共同調達を行います。
回数券や企画チケットなど、あらゆるシーンに対応する必要があるため、システム開発には4億3千万円程度の費用を見積もっており、市が全額負担するよう考えているとの説明がありました。
訪問税徴収は最短でも令和5年の春以降に
現状(6月29日時点)では、総務大臣同意が7月上旬に得られる見込みであり、その後、システム開発費用などについての補正予算が議会に提案される予定です。
また、システム開発には1年半程度の期間を必要とするため、新型コロナウイルスや宮島来島者の状況にもよりますが、訪問税徴収開始時期は最短でも令和5年春以降になる予定です。
主な質疑
質問 システム改修などのイニシャルコストやランニングコストの財源はどう考えるか。
答弁 基本的には一般財源と考えているが、改札システムなどに国の補助金が見込め、市の負担を少しでも減らすよう努力する。
質問 メンテナンス費用負担は決めておくべきだがどうか。
答弁 3者で共同調達するにあたって、維持管理経費等の徴収経費については引き続き協議を進めている。
質問 課税対象外の証明書の有効期限と、発行費用の負担は。
答弁 証明書は5年ごとの更新を考えており、発行手数料については徴収しない。
質問 非接触型キャッシュレス決済とあるが、具体的には。
答弁 パスピーなどの交通系ICカードや、紙チケットにQRコードをつけたもので非接触型の改札とする。
※イニシャルコスト…初期費用、導入費用のこと
※ランニングコスト…事業などを維持するために必要な費用