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議会広報「さくら」第70号 特集

ページID:0069747掲載日:2025年1月20日更新印刷ページ表示

手話通訳士&市議会

「廿日市市手話言語の普及および多様なコミュニケーション手段の利用促進による優しいまちづくり条例」(以下:手話コミュニケーション条例)は、平成30年6月議会において制定されました。
(県内2番目、7月2日現在で全国411自治体で制定)
今回は、6月定例会で手話通訳士を務めていただいた、広島県ろうあ連盟手話通訳派遣委員会のみなさんにお話を聞きました。

言葉だけでなく 気持ちや思いも伝えられるように

障害者総合支援法施行から、鳥取県を皮切りに「手話言語条例」を制定する自治体が増えていますが、環境などの変化はありますか

  • 全国的にも手話を言語として認め、首相や県知事インタビューなどで手話通訳を派遣するなど、「手話言語」を母語とするろう者への配慮が広がっています。現在はコロナ禍で停滞していますが、条例を制定された自治体では、学校や職場などで講座が積極的に開催されるなど、理解が広まりつつあると感じています。

議会や行政の通訳は、専門用語などの難しい言葉も多いと思いますが、苦労はありますか

  • 手話言語は意味を表す言葉なので、手話が存在する用語であれば可能ですが、用語の意味や指文字で表現することもあります。原稿などをいただけるケースでは、専門用語の意味を調べておくなど、事前準備をして当日の通訳に臨んでいます。

同じ言葉でも、通訳士によって表現方法が違う場合もあるのですか

  • 人によって話し方や声質が違うように、手話表現の個性が見えることもあります。手話にも地域性や方言があるので、地域で普段使われている手話表現をするようにしています。

交代するタイミングなどはどのようにしているのですか

  • 基本は15分交代となっていますが、発言者やテーマごとに交代することもあります。通訳している内容が途切れないように、進行のタイミングに合うよう気を付けています。

さくらは読んでいますか

  • いつも読んでいます。特に、一般質問の質問と答弁がコンパクトにまとめられていて分かりやすいです。
  • 市外在住なので初めて見たのですが、通訳を行う参考資料としてはとても助かりました。

議会や行政に期待することはありますか

  • 議会の活動内容を今後も分かりやすく伝えてほしいです。また、市民の小さな声を掘り起こし、行政に届けることを期待しています。
  • 手話コミュニケーション条例の目的にあるように、誰もが安心して豊かに暮らせるまちづくりを進めてください。
  • 手話言語(手話)と文字言語(日本語)の違いへの理解を深めていただき、政策に反映されていくことを期待しています。

読者の皆さんに伝えたいことはありますか

  • コロナ禍で多くの活動が停滞していますが、来年度は広島市で第70回全国ろうあ者大会を開催する予定(令和4年6月8日~12日)となっており、大会後の観光旅行では宮島訪問を計画しています。大会成功のために、物心両面での支援をお願いできればと思います。

 

他にもいろいろなお話を伺うことができました。お忙しい中、ご協力ありがとうございました。