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議会広報「さくら」第69号 議員全員協議会
議員全員協議会
全議員に重要な取り組みの説明がありました。
広島県水道広域連携推進方針の対応について
企業団設立準備協議会に参画し、企業団への参画は令和4年度に判断
本市は、広島県広域連携推進方針に基づき設立される企業団設立準備協議会に参画すると表明しました。
「参画により県用水受水費が8パーセント削減できる」「区分経営により大幅な料金値上げが回避できる」「佐伯・宮島地域の県用水管路整備について県が事業主体をなることを検討」など、重点項目について県と調整ができたため、としています。
県内水道一元化方針
「広島県水道広域連携推進方針」は、県内水道の経営組織の一元化が適当としています。
企業団参画の最終判断は令和4年度に行う方針です。
主な質疑
質問 現時点で、参画しない市町は。
答弁 広島市、福山市、尾道市、呉市、大竹市である。
質問 企業団が民間に変わる懸念があるがどうか。
答弁 広域化の検討で、民営化という計画はない。
質問 佐伯地域の自己水源は残すべきだ。また広域化では技術力の継承も懸念される。
答弁 施設更新等、県用水の方がメリットがある。技術力の継承は命題。職員は企業団職員として育成される。
第6次廿日市市総合計画後期基本計画(素案)について
総合計画は、基本構想10年間、基本計画前期5年間、後期5年間)で構成されています。前期基本計画が令和2年度で終了するため、基本計画見直しと後期基本計画の素案について説明がありました。
計画策定の考え方
・施策評価を前提とした体系に整備する
・施策方針を見直す
・施策目的を対象と意図で明確にし、施策方針及び体系を見直す
前期計画から変更した施策
前期37施策方針を後期34施策方針に変更する(議決案件)
後期計画推進に当たってのマネジメントサイクル【※1】
PDSマネジメントサイクル【※2】と、PDCAマネジメントサイクル【※3】の組み合わせにより進行管理を行い、行政評価(施策評価・事務事業評価)を導入する。
スケジュール
3月 パブリックコメント
4月 第5回審議会、答申
6月 定例議会に議案提出
併せて、次の説明がありました。
- 第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定
- 行政評価制度の構築
- 中期財政運営方針についての概要
- 定員管理計画
総務常任委員会、環境産業常任委員会、文教厚生常任委員会及び建設常任委員会において、今後の取り組みについての説明がありました。
第3期 協働によるまちづくり推進計画について
令和3年度からの5年計画です。第3期計画では、第1期の取り組みや第2期の総合評価による課題を踏まえ、現状確認や新たな社会変化に対応するため、「多様な主体の参画を促す仕組みづくり」「次世代の巻き込みによるまちづくりの継承」「つながりを維持・強化できる環境づくり」の、コロナ禍にも対応した3つの視点でまちづくりを進める計画となる予定です。
農業振興ビジョンの策定について
令和3年度からの10年計画です。「地産地消ですすめる 持続可能な農業・農村づくり」を基本理念に、JA佐伯中央農協等と連携しながら、農家数の減少や高齢化、耕作放棄地の課題などに取り組むため、産業振興ビジョンや観光振興基本計画と連携した施策を展開する計画となる予定です。
第3期 地域福祉計画について(骨子案)
令和3年度からの5年計画です。複雑・複合的課題の顕在化や、地域共生社会の実現、価値観の多様化による新たな社会問題への対応などを背景に、「誰一人取り残さない」というSDGs(エスディージーズ)【※4】の考え方に沿った計画を策定します。
「誰もが つながり認め合い 幸せを感じながら暮らせるための 多様な選択ができるまち」を基本理念とし、それを達成するための基本目標や行動目標を掲げた計画となる予定です。
第3期 耐震改修促進計画の策定について
令和3年度からの5年計画です。
今後想定される震度6強以上の地震を踏まえ、住宅の耐震化率を93パーセント(現状値88.1パーセント)に。大規模建築物等の耐震化率を96パーセント(現状値94.4パーセント)とする計画となる予定です。
地域医療拠点等整備事業の進捗などについて
施設設備のスケジュール
令和2年9月 官民複合施設着工
令和3年度 周辺施設整備・病院新棟着工・官民複合施設竣工
令和4年4月 公共施設供用開始
令和5年度 病院新棟完成
JA広島総合病院新棟整備の基本方針
(1)高度専門医療の強化・拡充
(2)救急・へき地医療の強化・拡充
(3)地域医療支援機能の強化・拡充
(4)在宅医療及び介護とのシームレスな連携の促進
(5)災害拠点病院としての機能強化
(6)疾病予防機能の強化
(7)患者・職員アメニティの充実
(8)医療の安定的な提供と経営の健全化
シームレス…「継ぎ目がない」という意味
アメニティ…「快適性、快適な環境、魅力ある環境」という意味
主な質疑
質問 津波対応はどうか。
答弁 緊急避難場所として多目的ホールと立体駐車場がある。
質問 病院にヘリポートができることや、電停が遠くなることなど地域の不安があるが、どう考えているか。
答弁 十分説明し理解してもらう。
質問 複合施設内の産科・小児科・精神科の誘致状況は。
答弁 コロナ禍もあり、まだ決定していない。
用語説明
【※1】マネジメントサイクル:企業などが目標達成を行うための管理システム。
【※2】PDS(ピーディーエス):Plan(計画)、Do(実行)、See(評価・見直し)の流れで、管理業務を改善する手法。
【※3】PDCA(ピーディーシーエー):Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の流れで業務の改善を促す手法。
【※4】SDGs(エスディージーズ):Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略。2015年9月の国連サミットで採択された2016~2030年までの国際目標。持続可能な世界を実現するための17のゴール目標と169のターゲットから構成され、“地球上の誰ひとりとして取り残さない”ことを基本理念としている。