ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 廿日市市議会 > 議会広報「さくら」第66号 議員全員協議会

議会広報「さくら」第66号 議員全員協議会

ページID:0057855 印刷用ページを表示する 掲載日:2020年8月1日更新

議員全員協議会

全議員に重要な取り組みの状況説明がありました

筏津地区公共施設再編事業について 図書館は改修せず一体化で建て替え

設計・建設・運営の優先交渉権者が決定

「筏津地区公共施設再編事業」は、令和元年10月に募集要項を公表し、公募型プロポーザルでの募集が行われましたが、令和2年3月に3グループからの提案がありました。
5月22日・23日の2日間で審査委員会を行い、株式会社フジタを代表とする9社連合のグループが優先交渉権者に決まり、これを受け、議会にも報告と説明が行われました。
今後、7月21日の臨時会で審議を経て議決する予定です。(6月末現在)
※審査講評は、市ホームページで公開されています。

図書館は一体化で新設し完成後解体

市の計画では、耐震化に問題のない図書館は改修工事とする予定でしたが、施設全体で一括して新設するというグループの提案により、新施設の完成後に解体される予定です。

提案の概要

新施設は、「体育館機能」、「市民センター機能」、「図書館機能」、「子育てリビング」の4つの機能が集約され、SPC(特別目的会社)により、設計・建設・運営までの15年間を約76億で行うと提案されました。また、子どもたちから高齢者まで、世代を超えた多くの人がふらっと立ち寄り、仲間同士が集い、さまざまな交流が生まれる場所になるよう、日常生活においてホッとできる居場所=「ナカニワ」と位置付け、廿日市市民の「みんなのナカニワ」創りを目指します。

今後のスケジュール

臨時会で工事請負契約が可決されれば、今年度中に調査・設計を行い、3・4年度で解体、建設等、5年3月1日の供用開始を目指します。

主な質疑

質問  施設の中心となるナカニワは、カラオケや発表会で利用するとの説明だが、仮設ステージの設置等は考えられているのか。

答弁  野外コンサートでの利用も考えており、囲むスペースに移動式のステージを用意する。

質問  雨天時や夜間の照明等はどうなるのか。

答弁  ナカニワは屋根がないため、雨天時は交流スペースやロビーホールを利用していただく。照明は設計の中で調整をしたい。

質問  子育て支援センターは新設なのか。また、運営はどこがするのか。

答弁  深江保育園の子育て支援センター機能を移設し、運営は構成企業であるNPO法人キッズNPOが行う。

 

新しい財源確保について検討委員会の報告

平成元年9月に市長が設置した宮島財源確保検討委員会が、本年5月20日に提出した報告書について、説明がありました。

これまでの経緯

過去2回検討しましたが、宮島に住む市民などの理解を得ることができずに実現できませんでした。今回は、宮島入域税(応益課税)に加え、宿泊税にヒントを得て訪問者から徴収する訪問税(原因者課税)も併せて検討し、検討委員会では、訪問税による徴収が望ましいと答申されました。
外部からの来訪によって発生する行政需要の増加分について、原因者である訪問者に負担を求めるもので、船舶により宮島を訪問する者を対象とします。ただし、宮島に住む市民および通勤者・通学者は除きます。

税徴収の概要

  • 訪問者から徴収する訪問税(原因者課税)とする。
  • 宮島訪問税1回100円
  • 介護やボランティアなど頻繁に宮島に通う者等は年払い500円
  • 免税対象者は、障がい者と小学生以下で検討中

徴収方法

旅客フェリーによって入域する者は、特別徴収を原則とします。なお、個人船等で入域する者で港湾施設を利用する場合は、使用許可申請時に特別徴収し、港湾施設を利用しない場合は申告納付とします。

訪問税の主な使途

次の事業などに活用します。

  • 宮島旅客ターミナル改修
  • 電子パンフレットや観光アプリの整備
  • 宮島診療所の夜間対応
  • 無電柱化の推進
  • 訪問者が排出するごみの処理
  • 宮島口の渋滞対策

今後の手順

令和2年度中に条例案を提出し、令和3年度中に実施予定です。

主な質疑

質問  法定外の税徴収は賛成だが、外部の訪問者の中に廿日市市民も含まれている。廿日市市民も非課税にできないのか。また、総務省の見解はどうか。

答弁  宮島への訪問者であるかどうかで区分している。
総務省の見解は、訪問者のうち、廿日市市民だけを非課税にはできないのではないかというものである。

質問  市民に対して、宮島に住む市民、他の市民と区別するのはどうかと思うが。

答弁  原因者課税という方法で実施するもので、ご理解いただけるよう努めたい。

質問  宮島に住む市民も、新しい財源で受益を受けるので徴収してはどうか。

答弁  宮島に住む市民には、宮島の歴史と文化を守っていただくという役割をお願いしたい。

質問  宮島訪問税を100円徴収することによって、家族で宮島に行ったとき、お金を使わなくなるのではないかと心配される方もいるがどうか。

答弁  小学生以下は課税免除などで配慮していく。

 

今号の目次に戻る