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議会広報「さくら」第65号 特集

ページID:0054949 印刷用ページを表示する 掲載日:2020年5月1日更新

【特集】JA佐伯中央 & 市議会

農業はいま、高齢化による担い手不足、耕作放棄地の拡大、農地の減少など問題は山積みです。
こうした中、JA佐伯中央農業協同組合は「食と農と地域を支える持続可能な農業の実現に向けて」(地域営農振興計画)を掲げて取り組みを進めておられます。
今回はJA佐伯中央を訪問し、廿日市市における現状をお聞きしました。また地御前のJA産直市場「よりん菜(よりんさい)」のオープニングにもおじゃましました。

 

がんばっている農業者を応援してください

廿日市市の農業の現状と課題は

  • 各農家の耕作規模が小さいこと、圃場整備されていない農地が多いことなどです。そのような状況で農地の集積が難しいので、意欲ある担い手の中には、数カ所の点在する農地で農業を営まれている方もおられます。一方、廿日市市沿岸部や広島市などが消費地なので販売に有利なのは良いところです。大竹市含む管内で正組合員4504人、うち女性1664人、準組合員2万5520人、うち女性1万49人です。(令和2年2月現在)

新産直市場への期待が大きいです

  • 生活用品や、産直機能プラス地元野菜を使った惣菜やお弁当も販売しています。調理はJA女性部で担当します。調理実習室も備え、JAならではの植え付けから収穫・調理までの食農教育も行いたいです。

産直市場では、サラダの材料になるような野菜の種類が増えるとうれしいのですが

  • せっかく作っても同じものばかりでは売れません。講習会も開くのですが、旬の前後にずらすような栽培には技術がいるし、苦労が伴います。また、毎年天候が違い、あたりまえに植えても作るのが難しくなっており、指導する側も苦労しています。

新規就農者の状況は

  • 市の新規就農者経営育成事業の研修機関として委託されて7年目。4期生が研修期間を終え独立し、就農者は現在6名です。5期生を募集中ですがまだ決まっていません。この事業は、独立した農業経営者を目指すもので、最初から完成された畑でホウレンソウ、小松菜、水菜等周年栽培できるものが中心になります。

補助金は十分ですか。就農者の経営状況は

  • 補助金は手厚いと思います。JAの事業として2年間しっかり研修し、就農後もサポートします。現在、研修期間から就農後含めて、市の補助事業と、その他に国の事業で農業次世代人材投資資金があります。5年過ぎた方が2名。かなり軌道に乗ってきたようです。

農業者が増えるような提案は

  • 大規模な人向けは手厚いので有り難いですが、産直市の出荷者は兼業農家が多いので、小さな農家や兼業農家に向けての補助もあっていいのではないかと思います。

コメの出荷状況は。産直市場では、その場で精米してもらえますが、売れていますか

  • コメは年に約6000俵出荷しています。ほとんど廿日市市内の学校給食に活用されており、足りないくらいです。店頭精米は良く売れています。平良・大野支店でも店頭精米しているので、ご利用ください。

廿日市市への要望は

  • 現在のさまざまな補助制度を今後とも維持してほしいです。また市役所佐伯支所に農業普及員が2人おられますが、引き続き支援してほしいです。鳥獣被害が深刻です。サル・イノシシなどの対策も手厚くしてもらえたらと思います。

議員・議会に望むことは

  • 頑張っている若い農家が多いので、目をかけ 声もかけてもらえればと思います。また、JA祭では青壮年連盟や農業者のブースを設けているので、ぜひのぞいてみてください。

お忙しい中、ご協力ありがとうございました。