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議会広報「さくら」第61号 新年度予算

ページID:0044644 印刷用ページを表示する 掲載日:2019年5月1日更新

平成31年度予算案を慎重審議 皆さんが収めた大切な税金の使途が決定!!

市長から31年度の予算案が提案され、議長を除く全議員で構成する予算特別委員会において、皆さんから納めていただく税金の使い道を審査しました。慎重な審査の結果、すべての予算案を委員会および本会議で提案どおり可決しました。

一般会計予算

 555億3000万円
 前年度比:27億円減少、4.6パーセント減少

総額

 919億4293万円
 前年度比:17億5725万円減少、1.9パーセント減少

10月に消費税率の引き上げが予定されている中、国の臨時、特別の措置を受け、内需を中心とした景気回復が見込まれています。
本市も市税や交付税は昨年度と同程度の収入が見込まれるものの、社会保障関係費や公共施設の長寿命化への費用増加が見込まれます。31年度予算は、限られた財源の有効活用、多様な主体との協働を推進することで、市民主体のまちづくりを着実に進める予算編成となっています。

会計別予算

 

区分 平成31年度 前年比
一般会計 555億3000万円 4.6パーセント減少
特別会計
国民健康保険 122億6975万円 0.5パーセント増加
介護保険 103億7300万円 3.7パーセント増加
後期高齢者医療 16億4427万円 4.6パーセント増加
漁港管理 1882万円 2.1パーセント減少
公共下水道事業 61億503万円 0.0パーセント
小規模下水道事業 2億1796万円 252.2パーセント増加
墓地管理事業 4262万円 13.1パーセント減少
簡易水道事業 7億2066万円 89.2パーセント増加
農業集落排水事業 3503万円 1.1パーセント減少
港湾管理事業 3658万円 5.2パーセント増加
市営住宅事業 2億6338万円 10.8パーセント減少
宮島水族館事業 8億8535万円 0.7パーセント減少
小計 326億1249万円 3.0パーセント増加
企業会計
水道事業 37億4540万円 0.6パーセント減少
国民宿舎事業 5502万円 20.1パーセント増加
小計 38億43万円 0.3パーセント減少
合計 919億4293万円 1.9パーセント減少

千円単位を四捨五入しているため、小計、合計の数値は合っていません。

歳入の主な見込み(前年比)

個人市民税…景気の回復基調の継続に伴い、前年比0.7パーセント(約4246万円)増加。

法人市民税…企業業績の上昇が見込まれないことから2.8パーセント(約2834万円)減少。

固定資産税…家屋の新増築で0.9パーセント(約6474万円)都市計画税は1.4パーセント(約1140万円)増加。

地方交付税…普通交付税と特別交付税の地方交付税と臨時財政対策債を合わせて、0.5パーセント(約5000万円)増加。

歳出の主な見込み(前年比)

義務的経費…法令で義務付けられている経費は公債費が減少した一方、人件費や扶助費の増加により1.5パーセント(約3億3254万円)増加。

投資的経費…地域医療拠点等整備事業、中学校リニューアル事業が15億2959万円増加した一方、一般廃棄物処理施設事業、大野支所複合施設整備、学校給食施設整備事業等が皆減し、45パーセント(82億2387万円)減少。

宮島おもてなしトイレ整備事業

【事業費】1億8193万6千円

【内容】宮島中之町に利便性・快適性・清潔性などに配慮した誰でも安心して利用できる「おもてなしトイレ」、観光ガイド機能および無料休憩スペースの3つの機能を有する施設を整備します。

地域医療拠点等整備事業

【事業費】10億7766万2千円

【内容】地域医療を将来にわたって持続していくため、地域医療拠点の整備を進めるとともに、良好な居住市街地の形成を促進する官民複合施設の整備を行います。

中山間地域振興事業

【事業費】5641万8千円

【内容】中山間地域に暮らす住民が将来に希望を持ち、安心して心豊かに笑顔で幸せな生活を営むことができるよう複数の事業を進めます。

プレミアム付商品券事業

【事業費】5億6922万6千円

【内容】消費税率の引き上げが所得の少ない人や子育て世帯の消費に与える影響を緩和するとともに、地域における消費を喚起・下支えするためプレミアム付商品券の発行等を行います。

公園整備事業

【事業費】3億円

【内容】交流人口の拡大と中山間地域の活性化を図るため、佐伯総合スポーツ公園内に、子どもや家族連れなど、多世代が楽しめる大型複合遊具を整備します。

廿日市市サッカー場観覧スペース整備

【事業費】5232万8千円

【内容】屋外施設である廿日市市サッカー場内に屋根および観覧スペースを整備し、利用者の利便性の向上を図ります。

日常生活用具給付費の拡充(地域生活支援事業)

【事業費】49万1千円

【内容】障がいのある人が充実した日常生活や社会生活を営むことができるよう、新たに人工内耳用電池・充電機器を日常生活用具の給付対象に加え、対象者の負担を軽減します。

街路畑口寺田線4工区整備事業

【事業費】4億2944万4千円

【内容】JR廿日市駅周辺における交通結節点の機能強化を図るとともに、都市間をネットワークする広域交通の機能強化および通学路の安全確保を図ります。

宝くじスポーツフェア ドリーム・ベースボールの開催(スポーツ振興事業)

【事業費】400万円

【内容】元プロ野球選手による少年少女野球教室や市内野球チームとの交流試合などを開催するとともに、佐伯総合スポーツ公園全体を活用した交流イベントを実施します。

主な質疑

歳入

質問  財産収入が大幅に増加しているが理由は。

答弁  地域医療拠点整備等事業において、土地開発公社から用地購入を行うもので事業実施に伴い不動産売り払い収入5億4800万を見込んでいることが主な要因である。

質問  福山リサイクル発電株式会社の配当金はどうなるのか。

答弁  本年度で本市のRDF(※)供給は終了するが、他の3市町が事業を継続のため、2023年度までの5カ年間の株式配当が見込まれる。

 

歳出

質問  清掃一般事業の剪定枝破砕車両の利用法は。

答弁  基本的には依頼に応じて車両を現地に派遣、それ以外はエコセンターに持ち込まれたものを破砕する2方法。破砕した木質チップは民間事業者が実施するバイオマスエネルギーの燃料として資源化の協議検討を進める。

質問  観光友好都市提携10周年記念事業の内容は。

答弁  すでに公募型プロポーザル方式(※)により事業者が決定しており、モン・サン=ミッシェル市において記念事業を行う。それにあわせ共通ロゴマーク等の作成、パネル展示、食や酒の試飲などを通じた観光プロモーションを行う。宮島ではフランス風オープンカフェテラスの再現、街路灯にトリコロールフラッグの掲出などの提案を協議していく。

質問  4月の保育園待機児童の見込みと対策は。

答弁  待機児童ゼロが続いていたが、8年ぶりに発生する見込みである。特に1歳児クラスの申し込みが増えている。引き続き保育園整備や保育士確保のガイダンスを継続するほか、私立保育園保育士への支援や雇上げの強化など、環境を整備して定員拡大の努力を行う。

 

国民健康保険特別会計

質問  本市に居住している外国人労働者の加入状況と、保険料の滞納状況は。

答弁  外国人への適用は29年度末484人で全被保険者の2パーセント。滞納状況は31年2月で207世帯2272万3804円で滞納世帯に占める割合は約10パーセントである。

(反対討論)

一般会計

新機能都市開発は広大な緑地を開発するため、自然や住環境に大きな影響を及ぼす。土砂災害対策をして都市緑地で残すべきである。
保育園の民営化は、整備の終わった園の検証を済ませて次に進むべき。国は経済対策で民営化を進めているが、公私とも必要な財源の確保を求めるべきである。家庭系ごみの有料化に伴いサービスの拡充とあるが無料のほうが公平性を保てる。
佐伯総合スポーツ公園の整備についてはもっと市民と専門家の意見を聞くべき。
※ASTCアジアトライアスロン選手権大会招致より、スポーツ施設等の使用料や国保税などの市民負担軽減に使うべきだ。

・後期高齢者医療特別会計

制度自体に問題がある。窓口負担を2割にする計画もあり、高齢者に負担が重い制度は廃止すべきだ。

(賛成討論)

・一般会計

日銀の月例経済報告で、中国地方の景気は穏やかな回復傾向にあり、鉱工業の生産、個人消費は持ち直し、雇用情勢も確実に改善しているとある。5事業に反対討論をされたが、市民は本市が重要事業計画の具現化を進め、人や企業、地域団体をさらに活性させ、協働のまちづくりの好循環を一層創出し、計画が実現することを強く望んでいる。今後も各種行政施策を進め、着実に定住人口を増やし、人にやさしく子育てしやすいまち、そして歴史と文化を提供できるまちづくりを進めていただきたい。それを十分に反映をされた予算と考え賛成である。

・後期高齢者医療特別会計

消費税増税に向け、低所得者への軽減も加味されており、制度の必要性と将来の安定的な維持のためにも賛成である。

用語説明
  • RDF:廃棄物固形燃料
  • 公募型プロポーザル:複数の者に企画を提案してもらい、優れたものを選定する
  • ASTC:アジアトライアスロン同盟