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議会広報「さくら」第57号 特集
【特集】若手林業家 & 市議会
吉和地域に拠点を置く安田林業を訪問し、これからの林業について取材させていただきました。
林業の後継者不足と高齢化が深刻な中、若い力で林業経営に取り組んでいる姿を見て、将来の林業へ期待を感じました。
社長の二人の息子さんを含む3名の若手林業家に、森と共に生きる熱い思いを伺ってきました。
大木伐倒時の爽快感は何とも言えません
林業の道に進んだきっかけは何ですか
・大学で環境や資源について学ぶ中、それに関わる林業に興味を持ちました。親は農林業に縁が無く、インターネット検索で安田さんと巡り合いました。
・元々、身体を動かす仕事のほうが向いていたので、親の跡を継ぐ決心をしました。兄貴は絶対にやらないと思っていましたが…。
・林業に縁のない企業に就職しましたが、ある日突然、親父に手伝えと言われて…。
やりがいや大変だと思うことは何ですか
・デスクワークからの転職だったので、初めは体がついていきませんでした。
・チェーンソーなどの危険な道具を使うことなど、慣れるまでは怖い思いばかりでした。
・大木の伐採で、思いどおりに倒せた時など、何とも言えない気持ち良さを感じます。
・近年始めた特殊伐採(樹上伐採)など、学ぶことが多く今でも大変ですね。
今後の林業は変わっていくと思いますか
・すでに、ドローンやGPSなどを活用して効果を上げている事業所もあります。IT技術を使えば事前に木材容積などが測定でき、ロスのない作業効率化が図れるでしょう。
・技術が進歩すれば、伐採などの危険な作業は、すべて機械が行う時代が来るのでしょうね。身体を動かすのが好きなのに、デスクワークだけでは寂しいです。
さくらは読んでいますか
・事務所に毎号届けてもらっているので、必ず目は通すようにしています。
・林業に関する記事が出ていると気になります。もっと積極的に取り上げてほしいです。
廿日市市に対するイメージは
・団地の中で生まれ育ちましたが、私は自然の中の方が好きです。都会から、自然豊かな場所まで選ぶことが出来るまちだと思います。
・海水浴場からスキー場までが揃っているまちは、他にないんじゃないでしょうか。
これからの行政に期待することは
・「木材のまち」と言われていますが、あまり感じられないのが残念です。もっと木を活用して、市民にも伝わるようにしてほしいです。
・子ども達にも森林や林業について知ってもらえるよう、紹介する機会を増やしてほしい。
・子ども達や若者が、夢や希望をもって活躍できるような元気な廿日市市にしてほしい。
・吉和地域にもっと若い人が集うように、住みやすい環境をつくってほしい。
他にも色々なお話を伺うことができました。当日はお忙しい中、ご協力ありがとうございました。