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議会広報「さくら」第51号 一般質問
議員のQ&市のA 一般質問
一般質問とは?
市の行う一般事務について議員が質問します。
皆さんの生活にかかわる大切な質問です。
あなたが関心をもった質問はありますか?
質問議員20名 質問51項目
広畑裕一郎(ひろはた ゆういちろう) 議員答弁
資源ごみ持ち去りに断固たる措置を
質問市は、ごみの減量化・資源化に取り組み、市民に啓発活動を進めているが、その一方で、ごみステーションから、指定事業者以外の者による資源の持ち去り行為が後を絶たないと聞く。持ち去りは市民のリサイクル意識や行動に水を差す行為であり見過ごすことはできない。全国の自治体では「持ち去り禁止条例」などを制定し抑止効果を上げており、本市も条例を制定すべきだ。
答弁持ち去り行為により、市民の分別意欲の低下を招いたり、減量化・資源化への関心が希薄にならないよう環境づくりが必要と考えている。資源物の持ち去りを抑制する方策として、集団回収の推奨と併せ、他市の実情を参考に、条例の整備を検討したい。
その他の質問
・人口減少対策の目標値について
・自治会などの子どもの居場所づくりについて
岡本 敏博(おかもと としひろ) 議員答弁
しっかりと佐伯高校の応援を
質問本市の中山間地唯一の県立佐伯高など学校は、少子高齢化や地域外への進学で生徒数が減少している。たとえ県立高校であっても、高校を核とした地域活性化のため、市もしっかりと応援する必要がある。クラブ活動や通学費用の負担軽減、公営塾の開設や地域支援員の配置をするなどの応援策が考えられないかを問う。
答弁市としても教育活動の充実に係る費用や、遠距離通学者に対する負担の軽減を新たな支援策として検討している。また学校の活性化に特化した地域支援員の設置や、受験対策、地域学習を中心とした公営塾の設置は魅力的な学校づくりが期待される。引き続き学校と協議検討をし、しっかりと支援していく。
その他の質問
・民泊について
・移動期日前投票所について
林 忠正(はやし ただまさ) 議員答弁
由緒ある地御前神社の周知
質問昔、宮島は神の島で神職も住めないため、風波で渡れない時は地御前神社で祭事を行っていた。このため、嚴島神社を内宮と呼び、地御前神社は外宮と呼ばれ、現在でも地御前神社では旧暦の5月5日に御稜衣祭などが開催され、旧暦の6月17日には管絃祭が開催されているが、嚴島神社の外宮という認知度が低いので嚴島神社とセットでの周知活動が必要ではないか。
答弁嚴島神社の公式ホームページでは摂社として地御前神社が紹介され、市のホームページでも嚴島神社との関連性について発信を行っている。いずれにしても嚴島神社との関連性や周遊させるためのストーリー性を発信していくことを検討していきたい。
その他の質問
・県道2号岩国佐伯線の整備について
・平成28年度住民税納付について
・障がい者など社会的弱者に対する対応について
堀田 憲幸(ほった のりゆき) 議員答弁
小規模農地をまもれ
質問小規模農家は、高齢化が進み個人での稲作が困難な状況。一部において春と秋の農作業は作業受託を行っている法人や個人によって実施している。
一方、育成期間中の水まわりや草刈などは農家自身で行ってきた。これらの作業も年と共に困難となり、複数の農家から作り手を求める声が上がっている。市として対策を講じる考えはないか。
答弁担い手への農地集積を進め、規模拡大を図るとともに水稲生産にあっては、作業受託を中心に行っている法人が、所有者から農地を借り受け、すべてを行う農業経営に転換するよう促したい。また収益性の高い農産物への転換や付加価値向上、もうかる農業経営に向けJAとともに支援したい。
その他の質問
・拠点性を高めるまちづくりについて
小泉 敏信(こいずみ としのぶ) 議員答弁
保育士配置基準と入園予約制度について
質問国は、「子ども・子育て支援新制度」で保育の量的拡充と質の向上を両論として、子育てを社会全体で支えるとし、3歳児の保育士配置基準を20対1から15対1にするために必要な改善が実施されたのを受けて市も実施すべきではないか。
また、年度中途での入園が困難な中で、入園予約制度を実施すべきと考えるが、市の考えを問う。
答弁市内民間保育園は、すべて15人以下の児童に対して1人の保育士を配置している。公立保育園は、20人に1人の配置となっている園もある。保育の質の向上を図る観点から、来年4月から15人の児童に1人の保育士を配置する。入園予約制度については、国が補助を導入するので、研究しできる所から実施に向けて取り組んでいきたい。
その他の質問
・(仮称)民生委員協力員制度の新設について
・観光客の集客を目的に、特別職や市職員の名刺に割引クーポンを付けることについて
井上佐智子(いのうえ さちこ) 議員答弁
宮島口周辺の下水道整備を急げ
質問この地域の整備はいつ取りかかり、いつ終了の予定か。
答弁24年3月に宮島口地区は廿日市処理区に変更し、昨年7月に宮島口1丁目から4丁目、宮島口上1,2丁目を下水道の事業認可地区とし、順次測量・調査・設計に取り組んでいる。現状は地御前1号幹線を今年度国道2号線の旧市町境界付近まで整備し、31年度完成予定の宮島口旅客ターミナルの開設に合わせ、間に合うように整備する。宮島口北側の汚水処理は、JR赤崎第2踏切の軌道下を横断する計画でJRと協議を進めるが、協議に3年程度を要するため、施工は31年からと考え、宮島口上の団地を含めた全域の整備はおおむね10年程度必要と考えている。
その他の質問
・実効性のあるDV被害者支援について
・実効性のある貧困対策に、フードドライブの導入を
栗栖 俊泰(くりす としやす) 議員答弁
新たな自主財源確保を
質問厳しい財政状況を乗り越えるため、新たな自主財源確保策としてふるさと納税の拡充に取り組んでいるが、次の点について問う。
(1)ふるさと納税の返礼品募集状況と、寄附目標額について問う。
(2)市民への寄付喚起と、クラウドファンディング方式の導入への考えを問う。
答弁(1)7月4日に説明会を開催し、44社の参加があった。
現在、50事業者から147品目を出品いただき、今年度は1千万を目標額とし、29年度は2~3千万円を見込む。
(2)市民へは広報紙やHPで周知をしていきたい。クラウドファンディングは国の動きもあり、ふるさと寄付金を進めながら調査と検討をする。
その他の質問
・魅惑の里の火災について
・教育施設使用料などの地域間格差について
・プレミアム付き商品券事業の効果の検証について
大崎 勇一(おおさき ゆういち) 議員答弁
温浴施設などの料金体系の見直しを
質問本市内には、市民がより活力のある生活をサポートするためのさまざまな施設がある。これらの施設は、広く市民に使ってもらってこそ意味があると考える。その中でも温浴施設については、65歳以上の方に対しては、通常の大人料金よりも安価な料金設定があっても良いと思うが、これについての考えを問う。
答弁入浴料金は、条例の範囲内で、指定管理者から提案された金額を市が承認している。市は、それら入浴料金の減額措置は考えていない。しかし、指定管理者に対して、誘客への起爆剤として、また市民への還元といった形で、定例的または臨時的なイベント開催が実施可能かどうか、提案していきたいと考えている。
山田 武豊(やまだ たけとよ) 議員答弁
法定外目的税導入の実現性は
質問現在、導入を検討している法定外目的税(入島税)の今後の見通しはどうか。
答弁新税導入検討委員会では、来島者からいただく入島税と観光施設利用者に対しての施設利用税の両面で議論を行っている。また、税方式に加え、任意の協力金といった方法も提言いただいており、10月の最終委員会の報告結果を踏まえ、方向性を示したい。
質問法的には可能だが、制度導入までの課題解決のハードルが高いと感じている。それらの課題をクリアできるのか。
答弁来年度からの新税導入は厳しいと感じているが、導入が可能であるならば時間をかけてでも実施に向けて取り組みたい。
その他の質問
・公共施設の管理と制度について
新田 茂美(にった しげみ) 議員答弁
定住促進に空き家活用を
質問本市は住みやすさ県下一の称号をもらい、人口もわずかながら増えている。一方で空き家も増え続けている。そこで他市からのU、I、Jターン希望者へPRの材料として空き家を活用すべきと考えるが、市の取り組みについて問う。
答弁本市では、19年3月に空き家バンク制度設置要綱を施行。空き家と思われる建物の所有者に対してアンケートを行い、空き家予防や市外からの移住者の要望に応えるために、実効性のある対策計画を作成する予定である。
質問東京の広島ブランドショップ「タウ」に本市の住宅情報誌のようなものは置けないのか。
答弁現在小さいがスペースはある。また近くに移住支援センターがあり希望者に対応している。
その他の質問
・本市の産後ケアとケアセンターについて
中島 康二(なかしま こうじ) 議員答弁
大野浦駅南側土地の有効活用を
質問今年度中には南北自由通路が開通し、29年度末には駅舎や周辺道路などの整備工事が完成の見込みである。
そこで、駅南側を駅周辺にふさわしい用途地域へ変更し、本市の西の玄関口として、活力と魅力ある市街地を形成すべきと考えるがどうか。
答弁用途見直しについては、駅周辺整備後の人の流れなどの動向を注視して、タイミングを見極めたい。
活力と魅力ある市街地の形成については、交通の利便性が向上することから、多くの人が行き交いにぎわう地域となるよう考えている。
質問市はまちづくりにリーダーシップを発揮すべきと考えるが。
答弁立地適正計画で都市施設誘導の区域として考えて行きたい。
その他の質問
・建築許可申請における住民合意について
向井 恵美(むかい めぐみ) 議員答弁
育児支援について
質問出産からスムーズに社会復帰するためには、0歳児保育の充実が必要と思うが、市の現状はどうか。
答弁特に0歳児から2歳児の低年齢児は、年度途中からの入園が困難な状況である。引き続き民間保育園の誘致や、0歳児保育実施園の拡大に努めていきたい。
質問市内企業に事業所内保育を推進していく上で手本となるよう、市庁舎内に保育施設が必要と思うが考えを問う。
答弁事業所内保育は、待機児童の解消や女性の働きやすい職場づくりなどに効果があると考える。しかし、市役所周辺には保育園が既にあり、庁舎内のスペース確保が難しく、加えて、整備費に対して国の補助制度がないことから、現実的に困難である。
その他の質問
・いじめ撲滅における施策について
枇杷木正伸(びわき まさのぶ) 議員答弁
介護保険軽度者の給付抑制について
質問政府は、次回の介護保険制度改正(30年4月施行)において、要支援1から要介護2までの人の福祉用具・住宅改修や生活援助サービスを「原則自己負担」にすることなどを検討している。本市においても、実現すれば利用者の大幅負担増になり生活を圧迫するが、対象者数と負担金の増額はいくらになるか。
答弁仮に要支援1から要介護2までの人が全額負担となった場合、福祉用具貸与だけでも現在約1万7千人が利用している。負担金は1億4千3百万円にもなり、一人当たりの月額平均負担増額は8400円になる。
質問本市の対応と見解を問う。
答弁本市としては、年末を目途に検討される国の動向を注視しながら、事前に対応を検討していきたい。
その他の質問
・本市の地域包括ケアシステム構築に向けた取り組みについて
角田 俊司(かくだ しゅんじ) 議員答弁
安全・安心を守る基盤整備について
質問市ではさまざまな災害が想定されるなか、各地域コミュニティの防災対策や要望などに対し、どこまで細かな行政対応が図られ、実行されているかを問う。
答弁市民の生命と財産を守る事は何より重要と考えている。
今後とも、地域住民との対話により、それぞれの地区の現状や実情の把握に努めながら、きめ細かな対応を図ってまいりたい。
その他の質問
・2025年問題について
徳原 光治(とくはら こうじ) 議員答弁
けん玉でもっとまちおこしを
質問「木のまち」・「けん玉発祥の地」の本市でのけん玉ワールドカップの検証について問う。
答弁今大会は、第1回から3倍の20か国と地域から366人のプレーヤー、2日間で5万人の集客で実施された。テレビや新聞などで報道され、回を重ねるごとに規模も大きくなり、国内外のプレーヤーに定着しておおいに本市のイメージアップに繋がったと考える。
質問けん玉ワールドカップの今後の在り方について問う。
答弁第1回目から、はつかいち観光協会の事務局を中心に実行委員会形式で、市内外の各団体、企業の協働により実施されている。これからも市も実行委員会の構成員として、引き続き必要な支援を行って参りたい。
その他の質問
・廿日市市国際化推進指針の取り組みでの、本市の海外「姉妹都市」「友好親善都市」交流について
細田 勝枝(ほそだ かつえ) 議員答弁
3歳児以下に公費助成を
質問B型肝炎ワクチンの定期接種化が、今年10月から0歳児を対象に開始される。乳幼児期にB型肝炎ウイルスに感染するとキャリア化しやすく、将来的に肝硬変や肝ガンといった重篤な疾患へと繋がるリスクが高まる。そこでこのワクチンの有効性と安全性、3歳児以下を対象にB型肝炎ワクチンの公費助成の実施を問う。
答弁このワクチンは乳児への接種効果は大変高く、20年以上前から世界中で使用され安全性も高く、国家検定を受けている。副反応などについても、医療機関に丁寧な説明をし万全を期していく。キャリア化しやすい1歳から3歳までの公費助成については、今後、国の動向やワクチンの供給体制や他市の状況を見ながら検討していきたい。
その他の質問
・中学生のピロリ菌検査導入について
・道路交通法改正に伴う自転車マナーなどの向上について
山本 和臣(やまもと かずおみ) 議員答弁
市は現実に即した財政計画を作れ
質問国の財政対策や実情に合せた中期財政運営方針と長期計画を基に財政運営すべきでは。
答弁長期は予測できない。6次総前期5年の計画が重要だ。
質問各種数値をグラフにして見ると整合しない数値だが、これでも変更しないのか。
答弁グラフが見えず、理解が不十分なのでまた今度答える。
その他の質問
・廿日市市の情報公開・情報発信の本気度について
・ムスリムフレンドリー政策の導入について
石塚 宏信(いしづか ひろのぶ) 議員答弁
市民にわかりにくい避難所の指定
質問御手洗川の越水する可能性が非常に高い宮内市民センターが、避難所や地域防災の中心の防災支部となっている。しかし河川氾濫が起こる危険な場所に市民を避難させて良いのか問う。
答弁宮内市民センターは御手洗川の浸水想定区内だが、建物の構造が基準を満たしているので、洪水を対象とした指定緊急避難場所に指定している。
質問長年地域で安全とされ、避難所や防災支部の役割を担ってきた明石集会所をなぜ使用禁止にするのか。市民が不安に思ったり困ることが、市長が言う「市民が安全で安心して暮らせるまち」にどうつながるのか問う。
答弁明石集会所は土砂災害危険箇所に立地し、構造が木造平屋であり基準を満たさないため指定できない。
その他の質問
・廿日市市自主運行さくらバス・ハートバスの運行について
植木 京子(うえき きょうこ) 議員答弁
安全と平和守るための行動を
質問岩国基地には来年から艦載機が59機移駐。新たに新型F35ステルス戦闘機が16機、5年後にはオスプレイが配備されるという。廿日市市側の方がむしろ騒音、危険が増し、市長は強く反対すべき。当事者として説明を求めるべきだ。政府が安保法制(戦争法)を発動すれば、自衛隊は海外で殺し殺されることになる。法の撤廃と発動中止を求めよ。
答弁岩国基地の増強については市民の安全上反対を表明してきた。オスプレイは墜落・死傷事故などを起こし問題が多く粘り強く国に訴える。必要があれば当然説明をききたい。世界で紛争が起きているが、一義的には武力行使より平和外交で解決すべき。国は国民に丁寧に説明をすべきと思う。
その他の質問
・ごみ減量化の取り組みと生ごみ対策について
高橋みさ子(たかはし みさこ) 議員答弁
非常勤職員の待遇を改善せよ
質問国においては、働き方改革、正規労働者と非正規労働者の格差是正や、同一価値労働同一賃金などが議論されている。大竹市は27年3月、嘱託職員の報酬および費用弁償に関する規則を改正し、職務の内容や経験年数を考慮し、月額報酬を定めている。本市でも非常勤職員の待遇改善を検討すべきだがどうか。
答弁非常勤職員は、本市の施策、事業の推進に大きな役割を果たしていると十分認識している。国は、今年度総務省で地方公務員の非常勤職員の適切な任用の在り方について議論し、年内に報告書としてまとめる予定。こうした動向や他団体の取り組みを注視しながら処遇について研究したい。
その他の質問
・おおの自然観察の森の運営について
・市営墓地のあり方について