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議会広報「さくら」第86号 特集

ページID:0127945掲載日:2025年8月1日更新印刷ページ表示

包ヶ浦自然公園をめぐる動きと議会の対応

6月定例会最終日の本会議において、包ヶ浦自然公園に関する委託料3件を含む一般会計補正予算を可決しました。
包ヶ浦自然公園に関連する、これまでの議会の動きや取り組みなどについては次のとおりです。

包ヶ浦自然公園に関する補正予算の内訳

現況把握調査業務委託料   16,310千円
整備利用計画策定業務委託料 7,000千円(+令和8年度分18,000千円)
公募条件等検討業務委託料  7,000千円
計             30,310千円
※公募手続きに関する予算は令和8年度に提案される予定

住民からの反対署名提出等を受けて

同公園の整備方針をめぐっては、高付加価値宿泊施設誘致などに対し、令和6年5月に市民団体から1万3000筆を超える反対署名と要望書が提出されました。
このため、環境産業常任委員会(当時)では、参考人として「宮島包ヶ浦自然公園を守る会」を招致し、意見を聞きました。また、議会の総意として議長から市長に対し、二度、丁寧な情報提供を求めるための申入書を提出しました。

利活用方針(案)の策定と住民説明会の開催

その後、同公園利活用のための協議会が設置され、7年3月には、市民開放エリアにおける維持補修を含めた環境改善のための整備計画策定や現状調査の実施、誘致施設に高級宿泊施設以外の野営場も対象とすることなどが盛り込まれた「宮島包ヶ浦自然公園利活用方針(案)」が示されました。
その後開催された市内4地域における市民説明会には、全体で670名の参加がありました。

議員全員協議会と議案審査のために現地を視察

6月3日に開催された議員全員協議会では、市民説明会の報告と今後の取り組みについて説明があり、基本的な考え方が示されるとともに、上記の3つの委託料について予算計上する旨の説明があり、本会議初日にはこれらを含む一般会計補正予算が提案されました。
現地の状況を確認するため、予算審査が始まるまでに会期中の17日に、議会の各会派等の議員が独自に現地調査を実施し、観光課などの担当職員からも説明を受け、現場の状況などを確認しました。

今後の情報提供を求め議員間討議で意見を集約

定例会の一般質問でも多くの議員が取り上げましたが、予算特別委員会でも多くの質疑が積極的に出されたため、審査後には議員間討議を実施し、議員のさまざまな意見や賛否理由などについて意見交換を行いました。
これにより、委員会としての意見を集約し、今後も議会や市民に適宜、情報提供をするよう市に求めました。
予算特別委員会、本会議最終日のいずれにも討論がありましたが、賛成多数により予算案は可決しました。

反対討論

・3件の委託料すべてに反対である。自然再生の在り方については一番厳しい見方でやるべきで、生物多様性の保全地域として世界標準のモデル地区となるような形を望む。保護・保全のため検討は時間をかけてすべきであり、事業者を誘致する計画には反対する。
・ケビン、テニスコート等の施設が利用停止となっているが、最低限の維持管理はすべきである。前に進もうとしているが、立ち止まって考えるべきだ。

賛成討論

・公園を今後どのように利活用していくかという話である。誘致も高級ホテル一択ではなく、市民の意見を取り入れながら進めようとしている。宮島の貴重な生物や環境を把握し、生物多様性の先進地にするためには、現況調査は絶対に必要である。公園は、いたるところが痛んでおり、しっかり調査すべきである。将来にわたって、様々な人が楽しめるような公園にすることを前提に、今回の事業に賛成する。

初めての本会議を終えて

秋山 妙子(あきやま たえこ) 議員
・もっと廿日市を知り、多くの経験を積みたいという気持ちで日々研鑽しています。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
井手ヶ原 誠(いでがはら まこと) 議員
・6月の本会議で一般質問をして、地域の声を市政に届けました。緊張しましたが、議員として、少し自信に繋がりました。
新沢 亮二(にいざわ りょうじ) 議員
・6月の本会議が終わりましたが、市民の皆さまにも、行政のかたがたにも簡潔に分かりやすく伝えることの重要さを感じました。
松浦 るみ(まつうら るみ) 議員
・定例会は緊張の連続でしたが、大変学びの多い機会となりました。今後も市民の皆さまの声をしっかり届けてまいります。
三宅 洋一(みやけ よういち) 議員
・私の一般質問は、包ヶ浦の利活用についてでした。市民の皆さまの意見を取り入れた計画となるよう、今後も注視していきます。