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議会広報「さくら」第79号 議員全員協議会
議員全員協議会
全議員に重要な取り組みの説明がありました
佐伯総合スポーツ公園の再整備に関して
整備後30年が経過した佐伯総合スポーツ公園の、今後の再整備方針が示されました。
再整備の基本方針は、既存施設の老朽化への「長寿命化対策」と、整備による新たな付加価値を創出する「機能強化」の2つを柱とし、高齢者、障がい者、子どもなどすべての人が利用しやすい環境づくりの視点で「魅力的で集客力のある施設」を目指します。
これまでも、大型複合遊具整備や駐車場増設などの「機能強化」と、トイレの洋式化改修などの「長寿命化」を行ってきましたが、年間14万人の来園者を25万人へ増加させることを目指し、観客席や更衣室などを整備する野球場や、多様なスポーツ競技活動を可能とする陸上競技場の再整備のほか、老朽化した体育館の改修などを行います
主な質問
質問 陸上競技場の整備費が約11億とのことだが、財源の考え方は。
答弁 人工芝生化の費用としてtotoや日本サッカー協会の助成金を活用。企業版ふるさと納税も取り組んでいる。残りは過疎債を活用し自主財源の縮減を見込む。
吉和魅惑の里の運営に係る進展状況に関して
さくら71・76号で紹介した方針に基づき、6月5日の公募開始から8月8日のプロポーザル審査を経て、「吉和魅惑の里」の買受候補者が決定しました。
応募事業者2社によるプロポーザル審査の結果、本市桜尾に本社のある(株)サクラオブルワリーアンドディスティラリー(旧中国醸造)を候補者に決定。提案では、敷地内に環境配慮型のディスティラリー(蒸留所)を建設し、ウイスキー生産やイベント開催により、国内外の観光客誘致による経済効果を発揮。また、地元企業による他施設の運営など、地域連携や貢献を図るとされました。
今後必要な手続きを経て、今年度末に契約を締結。買受事業者が施設改修や建築などを行い、令和7年度中の運営開始を目指します。
建物譲渡価格 3802万7千円
契約期間 30年間
主な質問
質問 整備補助金の返還が必要とのことだが、総額は。
答弁 今後の施設活用方法にもよるが、約6000万円程度と見込む。
シビックコア地区まちづくり基本構想に関して
市役所を中心とするシビックコア地区では、平成16年に策定された「シビックコア地区整備計画」に沿って整備が進められてきました。
近年、地区周辺で進められている「新機能都市開発」や「未来物流産業団地」に加え、広島南道路の事業化が決定するなど、地区のポテンシャルが高まっています。
このため本年8月、当地区の更なる賑わいと魅力あるまちづくりを進めるための基本構想が策定され、その内容や進め方に関して説明を受けました。
今後は地元との合意形成を図りながら基本計画が作成されますが、関連事業である新機能都市開発事業などの進展状況に併せ、令和10年度以降に、必要とされる民間商業・サービス施設の誘導、交通ターミナル、公共施設の集約・再編などを公民連携で進めていく構想となっています。
主な質問
質問 昨年度、地元勉強会をしたとあるが、市民協力のための合意形成は。
答弁 アンケート調査で課題や解決策を検討し、地域がどうあるべきか地元と確認をした。具体的な事業手法などは今後検討しながら説明していく。
宮島包カ浦自然公園の運営に係る進展状況に関して~上質な宿泊事業の開発促進事業~
事業の目的、これまでの経過・主な意見、地元意向を踏まえた事業内容の修正などの説明がありました。
包カ浦地区の賑わいを取り戻し、恵まれた自然や広大な用地を有効活用するために民間事業者の資金を活用することで施設整備が行われ、公園内の管理や自然および景観保全も可能となることから事業者誘致に取り組むとしています。
住民説明会では、海水浴場の存続を求める意見や用地の転売を心配する意見、災害時の大型ヘリコプター離発着地を求める意見、また、施設誘致により従業員雇用単価の高騰・従業員不足など、企業運営を圧迫するとの意見があがっています。
市は再度公募内容を検討するため、補正予算として「上質な宿泊施設公募に関するコンサルティング業務委託料」400万円を計上。併せて、ヘリポート離発着地設置のため「包カ浦桟橋管理棟解体設計業務委託料」297万円も計上しました。
宮島歴史民俗資料館など再整備に関して
宮島歴史民俗資料館は、資料館の保存民家が登録有形文化財に登録されたことなどから、現敷地での建て替えが困難なため、宮島伝統産業会館と複合化し、大西市有地を候補地として移転する計画です。
延床面積約2780平方メートル、地上2階、概算事業費は約30億円(参考値)、整備後の入館者数は年15万人と見込んでいます。
今後の予定
・令和5年度 整備手法検討・決定
・令和6年度 事業者の選定→整備着手
・令和9年度 秋の開館を目指す
主な質問
質問 整備前より延床面積が増える。公共施設マネジメントの観点はどうか。
答弁 複合化で面積は少し増えるが、賑わいづくりなどに寄与し、地域課題を解決する。
質問 中世の遺構があるが対策は。
答弁 配慮が必要なため、工法を検討する。