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熱中症に注意してください
熱中症とは?
熱中症とは、高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。
屋外だけでなく室内で何もしていないときでも発症し、 救急搬送されたり、場合によっては死亡することもあります。
熱中症に関して正しい知識を身につけ、体調の変化に気をつけるとともに、 周囲にも気を配り、熱中症による健康被害を防ぐことが大切です。
熱中症の発症数など
全国で令和6年5月~9月の期間に、熱中症で救急搬送された人は、97,578人です。これは平成20年の調査開始以降、最も多い搬送人員でした。
その中でも65歳以上の高齢者が最も多く、全体の約6割を占めています。
近年は、家庭で発生する高齢者の熱中症も増えており、令和6年では熱中症の発生場所として住居が最も多く、次いで道路、公衆(屋外)、仕事場の順となっています。
今日の熱中症情報
次のホームページで暑さ指数や熱中症警戒情報が分かります。
- 熱中症予防情報サイト(環境省)<外部リンク>
予防法
1、暑さを避けましょう
- 行動の工夫(暑い日は無理をしない、涼しい場所に避難、適宜休憩をとる、暑い日や時間を避けて外出するなど)
💡クーリングシェルターの利用
クーリングシェルターとは、熱中症特別警戒情報の発表時に、危険な暑さから避難できる施設のこと
廿日市市の施設一覧はコチラ ↠ クーリングシェルターを指定しました
- 住まいの工夫(窓から差し込む日射を遮る、空調設備を利用するなど)
- 衣服の工夫(日傘や帽子を使う、ゆったりした衣服にする、通気をよくするなど)
2、こまめに水分補給をしましょう
- のどが渇く前、起床時、入浴前後の水分補給
- 1日あたり1.2リットルの水分補給
- 大量に汗をかいたときは塩分も忘れずに(経口補水液などの塩分濃度0.1~0.2パーセント程度の水分摂取を推奨)
- アルコールは尿の量を増やし体内の水分を排泄するため、アルコール飲料での水分補給は避ける
塩分濃度0.1~0.2パーセントの飲料の作り方
1リットルの水に1~2グラムの食塩を加えます。
3、急に暑くなる日に注意しましょう
上手に発汗できるようになるには、暑さへの慣れが必要です。暑くなり始めや急に暑くなる日は、特に熱中症になりやすく注意が必要です。
無理をせず、徐々に暑さに慣れるように工夫しましょう。
4、暑さに備えた体作りをしましょう
暑い日が続くと、体がしだいに暑さに慣れて、暑さに強くなります(暑熱順化)。暑熱順化は、体を熱さに慣れさせることが重要なため、気温が上がり、熱中症の危険が高まる前に、無理のない範囲で汗をかくことが大切です。
「やや暑い環境」で「ややきつい」と感じる強度で、毎日30分程度の運動(ウオーキングなど)を継続することによって、暑熱順化は獲得できます。暑熱順化は、運動開始数日後から起こり、2週間程度で完成といわれています。
日ごろから汗をかく習慣を身につけて暑さに慣れていれば、夏の暑さに対抗しやすくなり、熱中症にかかりにくくなります。
5、体力やその日の体調を考慮しましょう
脱水状態(風邪などで発熱したり、下痢になっている場合や、深酒をして二日酔いになっている場合など)や、食事抜きといった万全ではない体調の時は、暑いところでの活動は控える必要があります。
子どもや高齢者も熱中症にかかりやすいので注意しましょう。
子どもの特徴
- 体温調整をする能力が十分に発達していない
- 身長が低く、地面との距離が近い(晴天時は地面に近いほど気温が高くなる)
高齢者の特徴
- 「暑い」と感じにくくなる
- のどの渇きを感じにくくなる
6、集団活動の場ではお互いに配慮しましょう
- 熱中症予防の責任者、監督者を配置する(責任者は、集団活動のスケジュールを工夫したり、1人あたりの活動時間を短くする)。
- 休憩場所や休憩時間を確保する。
- 体調不良をすぐに訴えられる雰囲気づくり、声掛け、気遣いをする。
- いつでも飲める冷たい飲料の準備をする。
- 体力や体調に合わせたペースを守る、体調不良は正直に申告するように指導する。
7、職場での熱中症対策をしましょう
令和7年6月1日に、改正労働安全衛生規則が施行されました。
詳しくはコチラ ↠ 令和7年6月から職場の熱中症対策が義務付けられます
熱中症の症状
【軽症】
- 意識がはっきりしている
- 手足がしびれる
- めまい、立ちくらみがある
- 筋肉のこむら返りがある(痛い)
【中など症】
- 吐き気がする・吐く
- 頭ががんがんする(頭痛)
- からだがだるい(倦怠感)
- 意識が何となくおかしい
【重症】
- 意識がない
- 呼びかけに対し返事がおかしい
- からだがひきつる(けいれん)
- まっすぐ歩けない・走れない
- からだが熱い
熱中症が疑われるときの対策
【熱中症の応急処置フロー図】
1、涼しい環境への避難
風通しのよい日陰や、できればクーラーが効いている室内などに避難する。
2、脱衣と冷却
- 衣服を脱がせて、体からの熱を逃がしやすくする。ベルトやネクタイ、下着をゆるめて風通しをよくする。
- 露出させた皮膚に濡らしたタオルやハンカチをあて、うちわや扇風機で扇ぐことで体を冷やす。
- 冷やした水のペットボトル、ビニール袋入りのかち割り氷、氷のうなどを手に入れ、首、脇の下、股関節、大腿の付け根に当てて血液を冷やす。
💡重傷者を救命できるかどうかは、いかに早く体温を下げるかにかかっています。救急車を要請する場合も、到着前から冷却を開始することが必要です。
3、水分・塩分の補給
- 冷たい飲み物を自分で飲んでもらう。大量の発汗があった場合は、塩分も補える経口補水液などが最適。食塩水(水1リットルに1~2グラムの食塩)も有効。
- 応答が明瞭で、意識がはっきりしている場合は、冷やした水分を口からどんどん与える。
- 「呼びかけや刺激への反応がおかしい」、「反応がない」、「吐き気がある」、「吐く」といったときには、経口で水分を入れることは禁物で、病院での点滴が必要。
4、医療機関に運ぶ
自力で水分の摂取ができないときは、緊急で医療機関に搬送する。
熱中症に関する情報
詳しくは、次のホームページをご覧ください。
- 熱中症予防情報サイト(環境省)<外部リンク>
- 熱中症関連情報(厚生労働省)<外部リンク>
問い合わせ先
廿日市市健康福祉総務課(山崎本社 みんなのあいプラザ内) 電話:0829-20-1610 ファクス:0829-20-1611
佐伯支所 市民福祉係 電話:0829-72-1124 ファクス:0829-72-0415
吉和支所 市民福祉係 電話:0829-77-2113 ファクス:0829-77-2078
大野支所 健康福祉係 電話:0829-30-3309 ファクス:0829-55-1307
宮島支所 市民福祉係 電話:0829-44-2001 ファクス:0829-44-2196
廿日市市消防本部警防課 電話:0829‐30‐9233 ファクス:0829-32-4119