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地球温暖化対策
2050年カーボンニュートラルの実現
2020(令和2)年10月、政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言しました。「排出を全体としてゼロ」というのは、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量」から、植林、森林管理などによる「吸収量」を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることを意味しています。
2022(令和4)年6月9日、市議会令和4年第2回定例会において、松本太郎市長は、廿日市市環境基本計画に掲げる将来像「海と緑と人が育む環境創造都市はつかいち」の実現に向け、市民、事業者、行政の「オールはつかいち」で「2050年カーボンニュートラル」を目指す「ゼロカーボンシティ」に挑戦することを宣言しました。
・廿日市市「ゼロカーボンシティ」宣言(2022年6月9日) [PDFファイル/1.35MB]
地球温暖化の問題は、私たちの生活や事業活動と密接に関わっており、カーボンニュートラルを実現するためには、すべての市民や事業者、市が協力して「オールはつかいち」で取り組む必要があります。
家庭からの二酸化炭素排出量
廿日市市の二酸化炭素排出量のうち、家庭部門が14%を占めており、1年間で家庭から177千t-CO2を排出しています。これは廿日市市の森林面積の約5割が1年間に吸収する二酸化炭素量になります。
また、家庭からの二酸化炭素排出を用途別で見ると、照明・家電製品が30.9%、冷暖房が18.5%、給湯が13.7%を占めています。
資料:全国地球温暖化防止活動推進センター
家庭のムダを確認し、できることからやってみましょう
地球温暖化を防ぐためには、1人1人の小さな取り組みでも年間で考えると大きな効果につながります。次の10の取り組みのうち、できることから無理せずに始めてみましょう。
✓ | 取り組み内容 | 年間CO2削減量 | 年間節約金額 |
---|---|---|---|
冷房の温度を1度高く、暖房の温度を1度低く設定する | 約31キログラム-CO2 | 約2,000円 | |
週2回往復8キロメートルの車の運転をやめる | 約185キログラム-CO2 | 約8,000円 | |
1日5分間アイドリングストップを行う | 約39キログラム-CO2 | 約2,000円 | |
待機電力を90%削減する | 約87キログラム-CO2 | 約6,000円 | |
シャワーを1日1分家族全員が減らす | 約65キログラム-CO2 | 約4,000円 | |
風呂の残り湯を洗濯に使いまわす | 約17キログラム-CO2 | 約5,000円 | |
炊飯器の保温を止める | 約31キログラム-CO2 | 約2,000円 | |
家族が同じ部屋で団らんし、暖房と照明の利用を2割減らす | 約240キログラム-CO2 | 約11,000円 | |
買い物袋を持ち歩き、省包装の野菜を選ぶ | 約58キログラム-CO2 | 資源節約 | |
テレビ番組を選び、1日1時間テレビ利用を減らす | 約13キログラム-CO2 | 約1,000円 |
家庭で10項目をすべて実施すると、二酸化炭素を年間23%(766キログラム-CO2)削減でき、約41,000円の節約になります。
廿日市市の取り組み
第2次廿日市市環境基本計画
2019年度に2020年度から2029年度の10カ年を計画期間とする「第2次廿日市市環境基本計画」を策定しております。
詳しくは「第2次廿日市市環境基本計画」のホームページをご覧ください。
再生可能エネルギーの導入
一部の公共施設に太陽光発電システムを導入していきます。
詳しくは「太陽光発電システム」のホームページをご覧ください。
その他の取り組み
- うちエコ診断
うちエコ診断は、専門の診断士(うちエコ診断士)が各家庭のエネルギー使用量や光熱費を見える化し、エネルギー使用量の削減と光熱費の節約の2つの観点から各家庭のライフスタイルに合わせた実効性の高い省エネルギー対策を提案してくれます。二酸化炭素排出量だけでなく、毎月の光熱費の削減も期待できます。