Trip02わざわざ行きたいすてきなカフェ

オンリーワンの料理やスイーツに、特別な空間……廿日市市内には、ただの立ち寄りスポットとしてではなく、旅の目的地として向かいたくなるような魅力的なカフェがいっぱい。はつかいちトリップでぜひ訪れたい、3件をピックアップしました。

INDEX

伝統の餡と瀬戸内素材が融合した新時代スイーツ

大正14年(1925)創業のもみじ饅頭の老舗・藤い屋がプロデュースする和洋菓子処・古今果(ここんか)の本店は、宮島口駅前の便利なロケーションにあります。大きな窓がある洗練されたデザインの建物も人気で、2階のカフェでは穏やかなひと時が過ごせます。

古今果の菓子の特徴は、藤い屋伝統の餡(あん)作りの技を生かしながら、瀬戸内産の果物など地元の素材を巧みに取り入れたお菓子作りにあります。それは和洋の垣根を超えた新時代のスイーツです。

  • 1階は菓子工房兼ショップ。床の模様は瀬戸内海の波をイメージしている

  • 2階のカフェ。建築設計は気鋭の建築家・中村拓志氏によるもの

  • 宮島口のメインストリートに面している。波をイメージしたガラス装飾が印象的

人気メニューのcoconca特製ワッフルは、藤い屋のもみじ饅頭の生地でワッフルを焼き、藤い屋自慢の餡と瀬戸内のフルーツ、生クリームなどをトッピングした一品。ほか、香りのよい大長レモンを使ったタルトなど、カフェでは菓子工房で作られるできたてスイーツが味わえます。

もちろんおみやげも忘れてはいけません。食パン生地を使ったan-pan1個160円や、洋風もなかのan sabré1箱6枚入720円など、和も洋も感じる商品の数々に目移りしてしまうはずです。

  • coconca特製ワッフル910円と大長レモンスカッシュ710円

  • 広島大長レモンタルト458円とアイスコーヒー660円

  • 1階のショップでお土産を。写真は甘酒生キャラメル1箱12枚入800円

1古今果 本店(ここんか ほんてん)
  • 電話:0829-20-5670
  • 住所:廿日市市宮島口1-12-5Map
  • アクセス:JR宮島口駅から徒歩3分、広島電鉄宮島口駅から徒歩1分、広島岩国道路廿日市ICから車で10分
  • 時間:1階店舗10時~18時30分、2階カフェ10時~17時30分(17時LO)
  • 休み:無休 駐車場:2台

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料理研究家が営むカフェの名物は、おばんざい

カフェ&ギャラリー 柿尾坂(かきおざか)は、料理研究家で料理教室なども主宰する高瀬千鶴さんが2018年にオープン。建物は築100年の古民家をリノベーションしたもので、店内には染色家である高瀬さんの娘さんの作品が飾られています。

高瀬さんが目指す料理は、特別な素材や器具がなくても誰にでも作れる日本の家庭料理です。「家庭料理は一番奥が深く、バリエーションも豊富なので、極めれば怖いものなしです」と高瀬さん。

  • 月1回、この場所で料理教室も開催している

  • 料理のポイントは“家庭での再現性”と語る高瀬さん。「食べておいしいと感じたものを再現できれば、あっと言う間に料理レパートリーが増えますよ」

  • 中庭が眺められる座敷席のほか、洋風リビングのテーブル席もある

3段のお重に入った週替わりのおばんざい弁当1650円は人気のランチメニューで、6~8種のおばんざいにご飯や汁物、デザートまで付いた贅沢な内容。ほか、フレンチトーストといったカフェメニューも充実しています。料理好きや工芸作家など多くの人が集うカフェなので、地元の方々との交流にチャレンジするのもいいかもしれません。

  • とりつくね、えびのかきあげなど(週替わりのおばんざい弁当の一例)。重箱は色や模様もバリエーション豊富に揃う

  • フレンチトーストは生クリーム、メイプルシロップ、餡などをお好みでトッピング。ドリンクとセットで1100円

  • 古民家を一度解体し、柱や梁など使用可能な古材を活用して再構築している

2カフェ&ギャラリー 柿尾坂(かふぇ あんど ぎゃらりー かきおざか)
  • 電話:0829-31-0359
  • 住所:廿日市市天神1-3Map
  • アクセス:JR・広島電鉄廿日市駅から徒歩4分、広島岩国道路廿日市ICから車で15分
  • 時間:9時30分~18時(17時30分LO) 休み:月~水曜 駐車場:3台

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里山だからこそ! 自家栽培野菜で作る至福のランチ

街から離れた里山で、自家栽培の野菜を使った料理を提供しているcafe&zakka のうさぎ。店主の鴨谷剛さんのこだわりは徹底していて、年間約100種を収穫する野菜は、無農薬かつ、有機肥料も与えない無肥料で育てているのだそう。

「有機農法で育てた野菜でも、口にすると少し肥料の味を感じてしまうんです」。栽培には大変な苦労を伴うそうですが、苦労の甲斐あって、本来の野菜の旨みと絶対安心・安全な料理の提供ができている、と剛さんは胸を張ります。

  • オオサカタカナやアカミズナといった、都会ではあまり見かけない野菜もいただける

  • 妻の希美さんが作ったアクセサリーなどの雑貨も販売している

  • 座敷もあるカフェ店内。ゆったりとした癒やしの空気が流れる

過去に居酒屋の店主をしていた経験もある剛さんは、料理の腕も一流です。この日の「のうさぎBランチ」は、地元産のもみじ豚を発酵バター醤油で味付けしたメイン料理に、約10種の自家製野菜をトッピング! さらに、自家製のササニシキの玄米、黒米、もち麦をブレンドしたごはんが付いています。穏やかな里山の風景に溶け込むように立つカフェで、本物の野菜の味を心ゆくまで堪能してください。

  • のうさぎBランチ(ドリンク付)2200円。野菜それぞれの味がしっかりしているので、ひと口ずつ味わいながら楽しみたい

  • 剛さんはスイーツ作りもお手のもの。カタラーナ有機バナナチップのせ550円は人気の一品

  • 建物の周りにはのどかな里山風景が広がる

3cafe&zakka のうさぎ(かふぇあんどざっか のうさぎ)
  • 電話:0829-39-9886
  • 住所:廿日市市原字北後畑2337-1Map
  • アクセス:広島岩国道路廿日市ICから車で25分
  • 時間:11~16時(15時30分LO) 休み:不定休 駐車場:10台

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  • 極楽寺…cafe&zakka のうさぎから車で20分
(外部リンク)