Trip02わざわざ行きたいすてきなカフェ
オンリーワンの料理やスイーツに、特別な空間……廿日市市内には、ただの立ち寄りスポットとしてではなく、旅の目的地として向かいたくなるような魅力的なカフェがいっぱい。はつかいちトリップでぜひ訪れたい、3件をピックアップしました。
伝統の餡と瀬戸内素材が融合した新時代スイーツ
大正14年(1925)創業のもみじ饅頭の老舗・藤い屋がプロデュースする和洋菓子処・古今果(ここんか)の本店は、宮島口駅前の便利なロケーションにあります。大きな窓がある洗練されたデザインの建物も人気で、2階のカフェでは穏やかなひと時が過ごせます。
古今果の菓子の特徴は、藤い屋伝統の餡(あん)作りの技を生かしながら、瀬戸内産の果物など地元の素材を巧みに取り入れたお菓子作りにあります。それは和洋の垣根を超えた新時代のスイーツです。
人気メニューのcoconca特製ワッフルは、藤い屋のもみじ饅頭の生地でワッフルを焼き、藤い屋自慢の餡と瀬戸内のフルーツ、生クリームなどをトッピングした一品。ほか、香りのよい大長レモンを使ったタルトなど、カフェでは菓子工房で作られるできたてスイーツが味わえます。
もちろんおみやげも忘れてはいけません。食パン生地を使ったan-pan1個160円や、洋風もなかのan sabré1箱6枚入720円など、和も洋も感じる商品の数々に目移りしてしまうはずです。
- 古今果 本店(ここんか ほんてん)
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- 地御前神社…古今果 本店から電車&徒歩で20分、車で8分
- 大頭神社…古今果 本店から電車&徒歩で35分、車で15分
- 湯の宿 宮浜グランドホテル…古今果 本店から車で15分
料理研究家が営むカフェの名物は、おばんざい
カフェ&ギャラリー 柿尾坂(かきおざか)は、料理研究家で料理教室なども主宰する高瀬千鶴さんが2018年にオープン。建物は築100年の古民家をリノベーションしたもので、店内には染色家である高瀬さんの娘さんの作品が飾られています。
高瀬さんが目指す料理は、特別な素材や器具がなくても誰にでも作れる日本の家庭料理です。「家庭料理は一番奥が深く、バリエーションも豊富なので、極めれば怖いものなしです」と高瀬さん。
3段のお重に入った週替わりのおばんざい弁当1650円は人気のランチメニューで、6~8種のおばんざいにご飯や汁物、デザートまで付いた贅沢な内容。ほか、フレンチトーストといったカフェメニューも充実しています。料理好きや工芸作家など多くの人が集うカフェなので、地元の方々との交流にチャレンジするのもいいかもしれません。
- カフェ&ギャラリー 柿尾坂(かふぇ あんど ぎゃらりー かきおざか)
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- 洞雲寺…カフェ&ギャラリー 柿尾坂から徒歩7分
- 中国醸造 SAKURAO DISTILLERY ビジターセンター…カフェ&ギャラリー 柿尾坂から徒歩6分
- けん玉商店街…カフェ&ギャラリー 柿尾坂から徒歩5分
里山だからこそ! 自家栽培野菜で作る至福のランチ
街から離れた里山で、自家栽培の野菜を使った料理を提供しているcafe&zakka のうさぎ。店主の鴨谷剛さんのこだわりは徹底していて、年間約100種を収穫する野菜は、無農薬かつ、有機肥料も与えない無肥料で育てているのだそう。
「有機農法で育てた野菜でも、口にすると少し肥料の味を感じてしまうんです」。栽培には大変な苦労を伴うそうですが、苦労の甲斐あって、本来の野菜の旨みと絶対安心・安全な料理の提供ができている、と剛さんは胸を張ります。
過去に居酒屋の店主をしていた経験もある剛さんは、料理の腕も一流です。この日の「のうさぎBランチ」は、地元産のもみじ豚を発酵バター醤油で味付けしたメイン料理に、約10種の自家製野菜をトッピング! さらに、自家製のササニシキの玄米、黒米、もち麦をブレンドしたごはんが付いています。穏やかな里山の風景に溶け込むように立つカフェで、本物の野菜の味を心ゆくまで堪能してください。
- cafe&zakka のうさぎ(かふぇあんどざっか のうさぎ)
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- 極楽寺…cafe&zakka のうさぎから車で20分