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被爆80周年の取組
廿日市市教育委員会では、被爆80年を迎えるに当たり被爆の実相を風化させず、児童生徒が戦争や被爆のことについて知り、考える機会をもつことや平和への意識を高めていくことを目的とした学校給食の取組を行いました。平和について考えられるような献立の提供や給食時間の食に関する指導など、子どもたちが給食を通して平和について考え、現在の豊かな食に感謝する機会としました。
取組の紹介
被爆80周年の取組献立
| 献立写真 | 献立名 |
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廿日市学校給食センター ・ごはん |
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吉和学校給食センター ・麦ごはん |
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宮島学校給食センター ・麦ごはん |
給食時間の様子
| 給食時間の様子 | 取組内容 |
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廿日市地域では、平和について考える献立として「ちくわのお好み揚げ」を提供しました。 校内放送で献立メッセージを聞き、食育指導動画を視聴しながら給食を食べました。戦時中や戦後は、食べる物がなく、手に入る材料で作る「一銭洋食」として食べられていたおやつが「お好み焼き」です。戦後の広島の人々の食を支えた「お好み焼き」の歴史を通して、平和について考えました。 |
| 佐伯中学校では、栄養士が作成した動画を見ながら給食を食べ、平和について考えました。 日本で最初の給食から現在の給食まで、学校給食の歴史を動画で振り返り、食べることが困難だった時代の食を学びました。 現在の豊かな食が当たり前ではないことを思い返し、改めて感謝しながら食事をする機会になりました。 |
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| 吉和学園では、被爆80周年取組献立の提供とミニ食育を行いました。 給食では、戦後の食糧難だった頃の食事をイメージすることができる献立を提供しました。ミニ食育では、生活保健委員会の生徒が、戦時中の食事や、吉和村と原爆の関係について、地元の人から聞いたり、自ら調べたりしたことを話しました。また、栄養教諭は、食糧難の時代の食事の苦労や工夫、平和の大切さを目の前の給食を通して伝えました。 子どもたちは、給食を通して、現在の豊かな食に感謝し、平和について考えることができました。 |
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| 大野地域では、放送で平和について考える話を聞きながら給食を食べました。 戦争中は、食料が不足し飢えをしのぐために、さつまいもの茎や、野草など、普段は食べないものを使い、工夫して食事をしていました。 毎日の給食を始め、さまざまな食材を使って、彩り良く、栄養バランスを考えた豊かな食事への感謝の気持ちと、平和への願いをこめて給食を食べました。 |
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| 宮島学園では、戦時中によく食べられていた料理を給食で提供し、栄養教諭が食育指導を行いました。 給食では、普段の麦ごはんよりも麦の割合を多めにしたり、めざしをから揚げにしたり、すいとん汁は、天然のだしを取り、野菜をたくさん入れ、広島県産の小麦粉を使用するなど当時の様子を再現すると同時に、子どもたちが給食をおいしく食べられるよう工夫して提供しました。 栄養教諭の話を聞き、生徒は、「平和と食の関係を知ったことで、今の食がおいしいと改めて感じるができた。」と話しており、食を通して平和の大切さを実感し、現在の食に感謝をする機会になりました。 |



