本文
地域福祉の推進に関する協定
地域福祉活動を進めていく中心となるのは、その地域に暮らす市民であり、廿日市市内のさまざまな地区・地域で地域福祉活動が活発に展開されています。
しかし、今後予想される人口構造の変化や、さまざまな課題に対応していくため、多様な主体との連携は、地域福祉を推進していくうえで欠かせないものとなります。
そのため、廿日市市では、地域福祉の推進に向け、多様な主体の一つである企業・事業所と協定を締結しています。
明治安田生命保険相互会社 (令和4年1月21日 締結)
明治安田生命保険相互会社<外部リンク>は、廿日市市が推進する健康づくりなどの諸施策に関して、廿日市市と協働で取り組み、特に高齢者においては、フレイル・認知症など心身の多様な課題に対応した取組をより効果的に推進することにより、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らせるまちをつくることを目的に「廿日市市と明治安田生命保険相互会社との健康増進などに関する包括連携協定」を締結しています。
協定調印式
地域福祉活動事例
明治安田生命では「人に健康を、街に元気を。」をテーマに、誰もが安心して暮らせる持続可能な社会の実現に向け「地元の元気プロジェクト」、「みんなの健活プロジェクト」の2「大」プロジェクトを柱とした地域貢献活動に取り組んでいます。
「地元の元気プロジェクト」では、地域住民の健康づくりや暮らしの充実に向けて「私の地元応援募金」を実施しました。明治安田生命の従業員募金と会社寄付をあわせ、廿日市市へ寄付しています。
私の地元応援募金
「みんなの健活プロジェクト」では、協会けんぽ広島支部と協定を締結し、地元企業の健康経営支援のため、独自の健康経営支援サービスを提供しています。また、血管年齢測定会や野菜の摂取量を測るベジチェックなどの健康増進イベントを各自治体や道の駅と行なっています。
ベジチェックイベント
「地域コミュニティの持続可能な発展」を実現するため、「地元の『公民館』元気プロジェクト」を市民センターと協働で推進しており、市民センターで地域住民向けの定期講座などの開設・運営支援を行なっています。佐方市民センターでは、「楽しく学ぶ!認知症予防講座」を開催し、出席者それぞれの思い出をまとめた「思い出ノート」を作成しました。
佐方市民センターで開催した地域住民向け講座
「楽しく学ぶ!認知症予防講座 ~思い出ノートづくり~ 」の様子
生活協同組合ひろしま (令和元年10月17日 締結)
生活協同組合ひろしま<外部リンク>は、廿日市市が推進する子ども・子育ておよび高齢者・障がい者支援に関する施策に関して、協働による取組を実施することにより、市民の誰もが住み慣れた地域で安心して生活し続けることができるまちづくりの実現を図ることを目的に「廿日市市と生活協同組合ひろしまとの地域共生社会の実現などに関する包括連携協定」を締結しています。
協定調印式
地域福祉活動事例
市役所本庁舎内、市内3カ所の子育て支援センターに「はじめてばこ」<外部リンク>を設置しています。
広島県民となった赤ちゃん(誕生から6カ月以内)を対象に広島県、Tssテレビ新広島と一緒に企画し、取り組んでいる「はじめてばこ」は、はじめての肌着、おもちゃ、靴など、赤ちゃんを育ててきた思い出を保管できるよう素敵にデザインされています。
生活協同組合ひろしまから希望された家庭まで届けられています。
商品の配送時に見守り活動を実施しています。長期不在、体調異変および認知症の疑いのある行動などを発見した場合は、関係機関に通報します。
配送職員の認知症サポーター養成講座を開催し、職員による見守りの強化が図られています。
認知症サポーター養成講座受講中
ひろしま農業協同組合 (平成30年1月29日 締結)
ひろしま農業協同組合<外部リンク>は、市民の誰もが住み慣れた地域で安心して暮らし続けることを目指して、高齢者、子ども、障がいのある人その他見守りが必要な者の見守り活動に対して、廿日市市およびひろしま農業協同組合が積極的に連携し、地域福祉の向上に寄与することを目的に「廿日市市における地域見守り活動に関する協定書」を締結しています。
ひろしま農業協同組合の日常業務の範囲内で、高齢者や子育て世帯などを訪問した際、新聞・郵便受けに配達物がたまっている、体調が悪そうに見受けられる、普段とは違う泣き声が聞こえるなど、何らかの異変を感じた場合、速やかに市や関係機関へ連絡するものです。
※締結を行いました「佐伯中央農業協同組合」は、合併により令和5年4月1日付で「ひろしま農業協同組合」となりました。
協定調印式
地域福祉活動事例
総合事業を営む佐伯中央農業協同組合では、渉外担当職員による訪問活動だけではなく、経済事業・介護事業などでも、日々、見守り活動が行われています。
また、毎月行う全職員による訪問活動では、広報誌の配布だけではなく「あいさつ」「声かけ」を行うなど、地域住民と共に住みやすい地域づくりにも貢献されています。
地域の見守りを兼ねた訪問活動
株式会社もみじ銀行廿日市支店 (平成29年3月21日 締結)
株式会社もみじ銀行<外部リンク>は、市民の誰もが住み慣れた地域で安心して暮らし続けることを目指して、高齢者、子ども、障がいのある人その他見守りが必要な者の見守り活動に対して、廿日市市および株式会社もみじ銀行廿日市支店が積極的に連携し、地域福祉の向上に寄与することを目的に「廿日市市における地域見守り活動に関する協定書」を締結しています。
株式会社もみじ銀行廿日市支店の日常業務の範囲内で、高齢者や子育て世帯などを訪問した際、新聞・郵便受けに配達物がたまっている、体調が悪そうに見受けられる、普段とは違う泣き声が聞こえるなど、何らかの異変を感じた場合、速やかに市や関係機関へ連絡するものです。
協定調印式
地域福祉活動事例
外交担当者や資産運用担当者が高齢者世帯を訪問する際に、体調が悪そうではないか、新聞や郵便物などが溜まっていないかなどを気にかけ、顧客の異変に対して注意を払いながら、日々、見守り活動が行われています。
山口県東部ヤクルト販売株式会社 (平成27年3月27日 締結)
山口県東部ヤクルト販売株式会社<外部リンク>は、廿日市市が推進する地域福祉などに関する施策に関して、協働による取り組みを実施することにより、市民の誰もが住み慣れた地域で安心して生活し続けることができるまちづくりの実現を図ることを目的に「廿日市市と山口県東部ヤクルト販売株式会社との地域福祉の推進などに関する包括連携協定」を締結しています。
協定調印式
地域福祉活動事例
市民センターや地域のサロン、学校が開催する健康講座などへ講師(管理栄養士)を無料で派遣されています。
2019年度は、廿日市市内で101回派遣されました。
ヤクルトレディによる見守り活動が行われています。
約2,400世帯のヤクルト愛飲顧客への訪問時に、健康や安心安全に関する情報(詐欺被害防止など)を届けられています。
事業所内保育事業として認可保育園を運営されています。
山口県東部ヤクルト販売株式会社の従業員向け保育所の認可取得に伴い、従業員のこどもや、地域のこどもたち(2020年3月現在13人)を受け入れています。
協定締結企業との意見交換会を開催しました
これまでに本市が包括連携協定を締結している企業などと、協定内容に基づいて改めて振り返るとともに、具体的な連携の進め方を共有するため、令和4(2022)年10月21日に企業などと本市の担当所属との意見交換を行いました。
当日の様子
- 地域福祉の推進などに関する包括連携協定のこれまで
- 意見交換
今後連携したい内容、協定締結企業から意見など、質疑応答 - 名刺交換
ご参加いただいた企業などの皆さまからは、現在連携している内容や、今までの見守り活動事例、今後連携できそうな内容に関してお話いただきました。
見守り活動事例としては、ポストの郵便物がたまっていたことに気がつき、家族へつないだり、詐欺疑いの相談を受けるほか、宅配する中で前日のお弁当などがそのまま残っていた場合、声をかけたところ、家の中で倒れていた方を発見した、急に注文数が増えた方などはご家族へ連絡を取ったりした、などの事例があるようでした。
また、この意見交換会で、初めて知った市の事業があったという意見もあり、外回りでお会いする市民だけでなく、社内での周知も図っていただけるというお声もいただきました。
本市としても、周知を図るともに、企業などの皆さまと連携をとりながら、より一層の地域福祉の推進に努めていきます。