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令和2年度に募集した民間提案制度の採択事業の実施状況について
1 令和2年度に募集した民間提案制度の概要
令和2年度に募集した民間提案制度は、民間事業者の主体的な発意による市民サービス向上や業務効率化の提案を、随意契約を前提として公募する制度として実施しました。採択された提案は、市と民間事業者で詳細協議を経た後、契約締結等を行い事業化しました。
2 採択事業の実績
採択事業の実績は次のとおりです。
番号 | 実施期間 | 提案者 | 提案の名称 | 提案の概要 | 実施内容・成果 |
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1 | 令和4年10月31日から 令和20年3月31日まで |
日本電技株式会社 | 廿日市市内複数施設ESCO可能性調査および導入事業 | 省エネルギー診断、設計・施工、運転・維持管理、資金調達等の工事に係るすべてのサービスを提供する事業。ESCO可能性調査~サービスの提供までを短期間、ワンストップにて実施する。 | 市民センター、保育園等の全25施設を対象に、令和4年度中にLED化に係る改修工事を完了。 令和5年度から維持管理、省エネルギーの効果計測・検証、光熱費削減保証などの省エネルギーサ-ビスの提供を開始し、光熱水費の削減につながっている。 |
2 | 令和3年4月12日から 令和4年3月31日まで |
株式会社トレハン | 出前講座「シニア就労の実際について学ぼう」の実施 | 健康で元気に働きたい60代から70代までのシニア求職者を対象に、データを交えながら昨今の就労環境の説明や仕事の探し方をアドバイスする。市民センターを会場に出前講座を開催し、中高年の雇用促進、生活困窮者等の就労促進のほか、市内事業者の人手不足の解消に寄与する。 | 市民センターで、高齢者を取り巻く就労環境について、市民への学びの場を提供。阿品、地御前、四季が丘、津田、宮園、串戸、平良、大野市民センターの合計8箇所で「シニア就労について学ぶ」講座を実施。参加者の学びに繋がった。 |
3 | 令和5年4月1日から 令和25年3月31日まで ※本設備から電力の供給を開始した日から20年間 |
株式会社ウエストエネルギーソリューション | 太陽光発電と蓄電池を組み合わせたウエストPPA+蓄電池BCPのご提案 | 公共施設に太陽光電池と大型蓄電池を設置し、発電した電力を自家消費することによりCO2を削減するとともに、停電時の電力供給が可能となる。 PPA手法により初期投資なく従来の電気料金と同額で導入可能で、現地調査や構造確認、電力使用状況などの調査ののち、実施可能な施設に導入を行う。契約期間終了後は、太陽光発電分が市の経費削減対象となる。 |
令和4年度に太陽光と蓄電池を組み合わせた発電・蓄電設備を設置。令和5年4月1日から電力供給の開始。光熱水費の削減効果があった。 |
4 | ○庁舎・文化ホール 契約日から 令和17年3月31日まで ○その他施設 契約日から 令和15年3月31日まで |
株式会社マリモ | ESCOと空調制御システムによる廿日市市への省エネルギーの提案 | エネルギーの見える化による運用、経費、業務効率改善。既存の光熱水費の範囲内でLED照明への切り替えするとともに、空調制御システムを導入することでデマンドを抑制し、電気代の節約を行う。省エネ機器導入しつつ、既存の光熱水費から10~20%削減。デマンド抑制を自動コントロールすることにより、基本料金部分を節約する。 | 庁舎、文化ホール、その他の施設において、令和4年度中に、LED照明への切り替えを完了。 令和5年度から省エネルギーサ-ビスの提供開始。総電力量の削減につながっている。 |
5 | 令和3年5月25日から 令和4年3月31日まで |
一般社団法人 広島学びのサポートセンター | 学びの相談センターの設立 | 発達障害、不登校、ひきこもり、社会不適応行動(ネット依存など)などへの相談支援を行う。 各種制度の狭間で適切な支援が受けていない人や卒業後引きこもりとなり適切な就業訓練を受けていない人にサポートを行い、就業支援や社会復帰につなげる。 教員、福祉、医療関係者対象の勉強会を行うほか、本人や保護者対象の相談を受け付ける。 |
相談支援については全9件、研修会については、コロナの影響ですべてオンライン開催となったが、支援者向けおよび一般市民向けの講座を、全16回開催。 また、動画配信を行った。 |
6 | 令和5年度から 令和14年度まで |
大和リース株式会社 | 街路照明灯一斉LED化による財政負担の軽減および市民サービスの向上 | 道路や公園に設置されている屋外灯、学校・庁舎等の室内灯をLED照明に切り替えることで財政負担の軽減に貢献する提案。調査、施工、維持管理まで担い、事業管理システムにて情報管理し、事業の見える化を実現する。リース化による事業を実施 | 令和4年度中にLED化に係る照明機器等の改修工事を実施。台帳システムにより、街路灯等の位置,写真,契約番号等が把握できるようになった。CO2も削減できている。 受託者がコールセンターを設置しており、不具合が生じた場合、受託者に連絡が入り、修繕等を行っている。 街路灯や公園灯等の不点灯ついて、調査、修繕による対応を速やかに実施してとともに、市職員の事務軽減につながっている。 各施設に連絡先の電話番号が明示してあり、誰からも連絡しやすい状況となっている。 |
7 | 令和3年度から 令和5年度まで |
株式会社勝谷 | 「こどもがつくるまち・もり・うみ」の開催 | 「自分が育ったまちで子育てがしたい」と思えるまちづくりを目指し、子どもたちが自らまちづくりやまちの運営の疑似社会体験に参画するプログラムを実施し、自主性や協調性創造性を育むとともに、それらに参加するボランティアなどの人材を育成する。 商品開発や収支計画を一から体験することで、子どもたちに新たな活躍の場を設ける。 |
「こどもがつくるまち・もり・うみ」の実施に関するパートナーシップ協定を締結し、市と(株)勝谷の共催事業として実施。子ども自らが「まちづくり」や「まちの運営」の疑似社会体験に参画し、主体性を発揮することで、社会の仕組みや社会参加について学ぶことができた。 また、子どもたちの自主性や協調性、創造性等をはぐくむことができた。 |