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よく寄せられる質問
- Q1. 自分で殺虫剤を散布するのが、いろいろな理由があって難しい。殺虫剤の散布を代行してくれる機関はないか?
- Q2. 自分で殺虫剤を散布しても、家の中から次々と湧いてくるので切りがない。どうすればよいか?
- Q3. 国、県や市などの行政は、アルゼンチンアリの広域的な防除をしないのか?
- Q4. 各家庭で使用する殺虫剤の購入費用をいくらかでも市から補助してもらえないのか?
- Q5. アルゼンチンアリを廿日市市へ連れてきた物流業者などを探し出して、責任を取らせることはできないのか?
Q1. 自分で殺虫剤を散布するのが、いろいろな理由があって難しい。殺虫剤の散布を代行してくれる機関はないか?
A1. 公益社団法人廿日市市シルバー人材センター(電話:0829-20-1468)では、有料でアルゼンチンアリの薬剤散布業務を行っています。
自分で作業ができなくて困っている人は相談してください。
Q2. 自分で殺虫剤を散布しても、家の中から次々と湧いてくるので切りがない。どうすればよいか?
A2. おそらく、家壁の中や床板の隙間など、見えない場所に大きな巣がある可能性が高いです。
このようなケースでは、家庭用殺虫剤での防除には、かなりの労力が必要になりますので、広島県ペストコントロール協会(電話:082-533-6668)などの専門機関に相談することをお勧めします。
Q3. 国、県や市などの行政は、アルゼンチンアリの広域的な防除をしないのか?
A3. アルゼンチンアリの防除に関して、国(環境省)は、外来生物法第11条の規定に基づくアルゼンチンアリの防除に関する公示を行っており、平成33年3月31日までに、「適切な目標を定めて防除を実施するものとする」など、国による防除の目標・指針が示されています。
しかし、国では、約100種類存在する特定外来生物に対して、一斉に防除を行う体制を整えることができないので、その影響の大きさを考慮した優先順位をつけて対応しています。
現在のところ、アルゼンチンアリの優先順位は高くないため、アルゼンチンアリ対策広域行政協議会を通じて、国に対して、早期の対策を行うよう要望しているところです。
また、廿日市市では、アルゼンチンアリの広域的な防除は、莫大な殺虫剤散布費用がかかるだけでなく、人間や他の生物に対する環境面での悪影響が心配されるため、これらをクリアする画期的な防除方法が確立されていない現状では、実施は困難と考えています。
Q4. 各家庭で使用する殺虫剤の購入費用をいくらかでも市から補助してもらえないのか?
A4. アルゼンチンアリの防除は、被害範囲が広範囲にわたるため、各家庭が個別に取り組むよりも、町内会などのある程度広い区域で一斉に防除を行う方が、効果的であることがこれまでの防除試験などから確認されています。
今後は、このような効果的な防除方法に、地域の連携のもとで取り組んでいただくため、町内会向けのマニュアルの配布、周知、説明に注力するとともに、地域の一斉防除に併せ公共施設の防除を実施し、市民と協働してより効果的・効率的に防除したいと考えており、各家庭への殺虫剤購入費用の補助は考えていません。
Q5. アルゼンチンアリを廿日市市へ連れてきた物流業者などを探し出して、責任を取らせることはできないのか?
A5. このアルゼンチンアリは南米原産で、交通機関の発達に伴う人や物資の移動に便乗し、現在では、北アメリカ、西ヨーロッパ、オーストラリアなど世界中に広まっています。
日本へ侵入した時期や経路は、専門家の間でも詳しいことは分からないそうですが、「20~30年以上前に、廿日市木材港から、非意図的に侵入した。」とする説が有力と見られています。
しかし、それも推測の域を出ず、実際のところは分からない、と言うのが実状です。
そのため、非意図的に侵入したアルゼンチンアリに関して、物流業者などに対してその責任を問うのは、難しいように思います。