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女子野球タウン はつかいち

女子野球タウンとは
女子野球タウンとは、一般社団法人全日本女子野球連盟から公式に「女子野球タウン」として認定された市町村のことです。
女子野球をシティプロモーションとして活用し、地域活性化を目指す市町村に対し、全日本女子野球連盟が「女子野球タウン」として認定するものです。
女子野球の普及のみならず、女子野球を通じたSDGsの推進を協働で取り組み体制を構築し、相互に発展していくことが目的です。
女子野球タウン認定までの歩み
本市の中山間地域に位置する広島県立佐伯高等学校には、県内公立学校では唯一の女子硬式野球部があり、女子野球をもとめ県外からの学生も多く在籍しています。こうした高校の取組に呼応し、地域と行政も一体となって応援・支援する体制を整え、県外学生への下宿先の斡旋や、高校の活性化、女子野球部のPR活動などを行ってきました。
また、2019年度からは女子中学生の軟式野球大会である西日本レディースカップ野球大会を誘致しており、こうした取組がきっかけとなり女子野球に対する地域の理解と関心および支援の輪も広がりつつあります。さらに、本市には「赤ヘル」でお馴染みの広島東洋カープの屋内総合練習場と若手選手寮(大野寮)があり、市民の野球愛、野球を応援するという流れは、子どもの頃から野球に触れることで自然と形成される環境が整っていると言えます。
一方で、現代社会の社会情勢に目を向けると、男女間の格差を含め、ジェンダーに関する多くの問題があり、ジェンダー平等を実現しようという国際目標が立てられ、我が国をはじめ、世界各国で取組が進められています。
本市においては、2005年に策定した「第1次廿日市市男女共同参画プラン」に基づいて、「男女とも、子どもから高齢者まで、住み慣れたまちで安心して暮らすことのできるまち」を目指し、各種取組を進めているところです。
その取組の一環として、野球競技を「男女が共にプレーできるスポーツ」とすることは、すべてのジェンダーにおいて、誰一人として差別されることなく公平に活躍することのできる機会の創出や、個々の実力や能力を発揮できる環境整備に、十分な可能性を秘めていると考えます。
これらのことから、本市においては「女子野球タウン」の認定を取得し、連盟とともに女子野球を通じた女性の活躍に積極的なまちとしてアピールしていくことに加えて、女子野球を応援する機運の醸成、市民や企業などとの協働をはじめ、子どもたちの夢と希望が叶うまちとして、市域全体の活性化に繋げていくことを目指します。
これまでの主な取組と今後の予定
- 2019年 5月 4日・ 5日 第8回西日本レディースカップ野球大会
- 2020年 9月20日 第9回西日本レディースカップ野球大会
- 2020年12月21日 女子野球タウン認定、セレモニー実施
- 2021年 3月 5日 女子野球タウン認定調印式
- 2021年 3月 6日 マドンナジャパン女子野球教室
- 2021年 5月 4日 第5回ピースカップ女子野球大会
- 2021年11月 3日 第10回西日本レディースカップ野球大会
- 2022年 3月19日 女子硬式野球オープニングゲームinはつかいち
- 2022年 3月20日 女子野球タウンワークショップ(市民セッション)
- 2022年 4月 はつかいちサンブレイズ 本格始動
- 2022年 4月16日 ルビー・リーグ(中四国女子野球リーグ)開幕
- 2022年 5月 4日・ 5日 第11回西日本レディースカップ野球大会
第6回広島ピースカップ女子野球大会 - 2022年 9月10日 ルビー・リーグ 佐伯高校応援バスツアー
- 2023年 5月 4日・ 5日 第12回西日本レディースカップ野球大会
第7回広島ピースカップ女子野球大会
第1回廿日市市女子野球タウンカップ野球大会
第1回廿日市市さくらカップ女子野球大会 - 2023年 9月16日 第9回WBSC女子野球ワールドカップ応援バスツアー
- 2023年11月10日・11日 第9回女子硬式野球西日本大会
- 2024年 5月 4日・ 5日 第13回西日本レディースカップ野球大会
第8回広島ピースカップ女子野球大会
第2回廿日市市女子野球タウンカップ野球大会
第2回廿日市市さくらカップ女子野球大会 - 2024年 9月 女子野球タウンフェスティバル開催
地元で活躍する女子野球チーム
はつかいちサンブレイズ
廿日市市が全日本女子野球連盟から「女子野球タウン」の認定を受け、地元企業である株式会社ダイサンが女子硬式野球チームを設立しました。チームを率いる岩谷 美里(いわや みり)監督は、2017年の日本女子プロ野球リーグで打率、本塁打、打点で3冠王に輝き、ギネス記録にも認定されました。
チームは、2022年に発足し、中四国から19チームが集いしのぎを削る「ルビー・リーグ」にも参戦し、精力的に活躍の場を広めています。消えずの火や厳島神社の大鳥居を連想させる赤いユニホームを身にまとった彼女たちが、輝きを放ちます。
広島県立佐伯高等学校女子硬式野球部
広島県内では唯一の公立高校女子硬式野球部を有し、全国各地から野球に打ち込む女子たちが集います。「女子の 女子による 女子のための 硬式野球部」というコンセプトのもと、ひたむきに野球に打ち込む彼女たちの姿は、地元佐伯地域を照らす太陽のように明るく、暖かく親しみがあります。
そんな彼女たちは、2022年に開催された第26回全国高等学校女子硬式野球選手権大会において、接戦の末に初の初戦突破を果たした勢いのあるチームです。彼女たちのはじける笑顔に今後も注目です。
広島レディース
2009年にチームが発足し、県内外からも多くの選手がチームに参加する中学生の女子軟式野球チームです。礼儀正しく、挨拶がしっかりできることをモットーとして、明るく元気なチームカラーが特徴です。2019年度から廿日市市に誘致している西日本レディースカップ野球大会では、2021年に開催された第10回大会で初優勝を果たしました。
また、チームの所属選手が広島県中学生女子軟式野球選抜チームである「オール広島ガールズ」に選出されるなど、全国で戦える選手たちを育成しています。
