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姉妹都市マスタートンから学生たちの作品が届きました
姉妹都市・ニュージーランドのマスタートンにあるアラトイ美術館から、学生たちによる書道の作品が届きました。
今年4月、はつかいち美術ギャラリーで姉妹都市交流事業・戦後80年非核平和事業として、廿日市市と姉妹都市マスタートンとの交流をきっかけに出会った、平和への想いを持つ2人の芸術家 ロビン・ホワイトさんと小川妙子(おがわたえこ)さんの作品を展示した「ふたつの世界」展を開催しました。
本市での展示会開催をきっかけに、今年7月から9月にかけて、姉妹都市・マスタートンでも2人の作品展「ふたつの世界(Futatsu no Sekai)」が開催されました。
アラトイ美術館での展示期間中に開かれたワークショップに参加したワイララパ地域(マスタートンがある地域)の学生たちが書道を体験し、「廿日市市」や「平和(Peace)」、「協同(Collaboration)」といった言葉を書き、その内の数点の作品が海を越え、本市に届けられましたので、ご紹介します(下の写真)。

学生たちの作品と一緒にアラトイ美術館の学芸員からメッセージも届きました。メッセージが貼られた台紙の表紙も素敵な作品となっていました(下の写真)。
本市とマスタートンは、平成10(1998)年に姉妹都市提携を結んで以降、市民同士の交流も盛んに行われています。今後も、さまざまな分野で交流を進めていきたいと考えています。

(メッセージの内容)
廿日市の市民のみなさん、学生のみなさん、「テナ・コウトウ」(相手に敬意を示し、複数の人に向けて「こんにちは」と言うときに使われるマオリ語の挨拶)。
ニュージーランド・マスタートンからご挨拶申し上げます。
このたび、アラトイ美術館はロビン・ホワイトと小川妙子の協同作品展である「ふたつの世界(Futatsu no Sekai)」を開催する栄誉を得ました。
今年被爆から80年となったことや姉妹都市である廿日市市に関してさらに学びを深めるため、ワイララパ地域を越えて550人以上の学生たちがアラトイ美術館を訪れました。
学生たちは、書道を体験し、絞り染めの喜びやろうけつ染めの伝統に触れました。多くの学生にとって、今回が異なる言語を書く初めての体験でした!学生たちは体験をとても楽しみ、平和と協同への取組を伝えるために、廿日市市にこのメッセージを送ることを希望しました。
アラトイ美術館の学芸員として、海を越えて学生たちの声を届けることができることができ光栄です。作品の文字の間違いは容認していただき、書の中に込められた心からのメッセージに目を向けていただくようお願いします。
そして、マスタートンとの今後の文化交流に期待していただけると幸いです。ささやかですが、この手紙を私たちの敬意と協力の気持ちとしてお受け取りください。
キア・カハ、廿日市、テ・マトウ・トウ・タハ(強くあれ、廿日市、私たちはあなたのそばにいます)

