生涯学習のマスコット「マナビィ」
生涯学習のマスコット「マナビィ」を紹介します。
この「マナビィ」は、「サイボーグ009(ゼロ・ゼロ・ナイン)」や「仮面ライダー」、「HOTEL(ホテル)」などの作者である漫画家の石ノ森章太郎さん(故人)が、文部省(現・文部科学省)からの依頼により、無償でデザインした生涯学習のマスコット・マークで、平成元年11月に千葉県で開催された第1回全国生涯学習フェスティバル(まなびピア)でデビューしました。(広島県では、第11回大会が平成11年10月に開催されました。)
デビュー以来「マナビィ」は、生涯学習のマスコットとして全国各地を「生涯学習」という新しい風に乗って飛び回り、大活躍しています。
「マナビィ」という名前の由来
生涯学習の「学び」と、ミツバチの「bee(ビィ)」とを合わせて、「マナビィ」と名付けられました。
マナビィの触覚
「学」という漢字の冠の部分(頭部)に角が3本あるように、学ぶことが大好きなマナビィの頭にも触覚が3本あります。
マナビィが持っている壺の中身
マナビィが持っている壺には、一見するとハチミツが入っているように思えますが、実は旧約聖書に出てくる「マナ」という食べ物(穀物の粉からつくった「せんべい」に蜜を入れたような食べ物)が入っていると言われています。
紀元前13世紀頃、エジプトのユダヤ人がエジプトを脱出してカナン(地中海とヨルダン川・死海に挟まれた地域)に向かう荒野で飢えていたとき、神が食べ物を天から降らせました。このとき人々が「これは何だろう」として口にした食べ物が、ヘブライ語で「これは何」を意味する「マナ」と呼ばれるようになりました。それから人々がカナンに着くまでの40年間、このときのマナが食料になり、人々はマナだけを食べて生き延びたと言われています。
石ノ森章太郎さんは、「学び」は人々が生きていく上で欠かすことのできないものであるというメッセージを、「マナビィ」にして私たちに託したのかもしれません。