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世界文化遺産

2020年3月30日更新
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世界遺産とは

干潮時の大鳥居 世界遺産条約(世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約)は1972年にユネスコ総会で採択された条約で、日本は1992年に批准しました。
 この条約の目的は、世界に価値の高い文化遺産や自然遺産は人類共有の財産であるとの認識に立って、それらが損壊や滅失の危機にあるとき、各国が協力してその保存を図ろうとするものです。
 この目的のため、あらかじめ、条約の締約国の代表21ヵ国からなる世界遺産委員会は、締約国から推薦のあった遺産を審議し、その遺産が顕著な普遍的価値を有していると認められたときには、人類共有の財産として世界遺産一覧表に記載します。
 この世界遺産一覧表に記載された遺産を一般に「世界遺産」と呼んでいます。
 世界遺産のうち、文化遺産に認定されるためには、次の6つの価値基準のどれか1つ以上に当てはまらなければなりません。

  1. 創造的な才能が生んだ傑作
  2. 建築や芸術、都市の構成や景観の発展において、ある時代や地域における人類の文化的交流の形跡を示すもの
  3. ある文化的な伝統や文明の貴重な証拠となるもの
  4. 歴史上の有意義な時代を示す優れた建造物や建築物群、景観の例
  5. ある文化を代表する伝統的集落や土地利用の典型的な例で、消滅の危機にあるもの
  6. 世界的に著名な事件・伝統・思想・信仰・芸術作品・文学作品と密接に関係するもの

嚴島神社の世界遺産価値

  1. 嚴島神社は12世紀に時の権力者である平清盛の造営によって現在みられる壮麗な社殿群の基本が形成されました。
    この社殿群の構成は、平安時代の寝殿造りの様式を取り入れた優れた建築景観をなしています。
    また、海上に立地し、背景の山容と一体となった景観は他に比類がなく、平清盛の卓越した発想によるものであり、彼の業績を示す平安時代の代表的な資産のひとつです。
    価値基準(1)
     
  2. 嚴島神社の社殿群は、自然を崇拝して山などを御神体として祀り、遥拝所をその麓に設置した日本における社殿建築の発展の一般的な形式のひとつです。
    周囲の環境と一体となった建造物群の景観は、その後の日本人の美意識の一基準となった作品であり、日本に現存する社殿群の中でも唯一無二のもので、日本人の精神文化を理解する上で重要な資産となっています。
    価値基準(2)
     
  3. 日本に現存する社殿建築の中でも造営当時の様式をよく残し、度重なる再建にもかかわらず、平安時代創建当初の建造物の面影を現在に伝える希有な例です。
    また、平安時代の寝殿造の様式を山と海との境界を利用して実現させた点で個性的で、古い形態の社殿群を知る上で重要な見本です。
    価値基準(4)
     
  4. 嚴島神社は、日本の風土に根ざした宗教である神道の施設であり、仏教との混交と分離の歴史を示す文化資産として、日本の宗教的空間の特質を理解する上で重要な根拠となるものです。
    価値基準(6)

世界文化遺産区域

世界文化遺産区域 平成8年12月、「嚴島神社」が、世界遺産委員会で正式に世界文化遺産として登録されました。
 嚴島神社は、日本独自の文化を伝える優れた建築であり、島全体が文化的景観を成している点を高く評価されました。
 世界遺産として登録された区域は、社殿を中心とする嚴島神社と、前面の海お よび背後の弥山原始林(天然記念物)の森林を含む区域の431.2ヘクタールです。
 厳島全島の約14パーセントを占める広い範囲にわたっています。
 嚴島神社は、弥山を中心に深々とした緑に覆われた山容を背景として、海上に鮮やかな朱塗りの本社本殿・大鳥居などの社殿群を展開するという、世界でも例をみない大きな構想の下に独特の景観を作り出しています。
 登録された遺産のうち、嚴島神社の本社本殿・弊殿・拝殿など17棟・大鳥居・五重塔・多宝塔3基からなる建造物群は、6棟が国宝、11棟・3基が重要文化財に指定されています。
 そして、バッファゾーン(緩衝地帯)は、「厳島全島」および「宮島町字長浜小名切り突角より同町大字大西町水晶山北部突角を見通す線内の海面」の範囲から、遺産範囲を除いた地域です。

問い合わせ

 嚴島神社 電話:0829-44-2020

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