こどもがつくるまち・もり・うみ@つた
子どもたちが「まち」を思い切り楽しんだ一日
令和3年10月17日(日曜日)、廿日市市民間提案制度採択事業「こどもがつくるまち・もり・うみ@つた」<外部リンク>が水と緑のまち佐伯文化センターで開催されました。
「こどもがつくるまち・もり・うみ@つた(以下、「まち」という。)」は、子どもたちが自ら「まちづくり」や「まちの運営」を疑似体験し、社会の仕組みなどを学び、自分の住んでいる地域の素晴らしさを感じることで、シビックプライドを醸成する取り組みです。
約100人の子どもたちが参加し、住民として働いたり、ゲームやお店を楽しみながら、まちを盛り上げました!
まち会議を重ねて、魅力的な「まち」を計画
7月に募集をしたまちの運営メンバー12人は、市役所や、銀行、保健室、ハローワーク、お店やゲームコーナーを運営し、まちの住人となった子どもたちを迎えました。
運営メンバーは、まちを開放する当日に向けて、まち会議を重ねて、まちの運営に必要なことやお金の流れを勉強し、魅力のある楽しいまちの準備をしました。
ルールを決めたり、どんなお店をやりたいか考えたり・・子どもたちの力で考え、かたちにしていきます。
大人ボランティアスタッフは、子どもたちの意思を最大限尊重しながら、運営のサポートをします。
佐伯地域ならではの「まち」
今回のまちの舞台は、佐伯地域の津田地区。
運営メンバーは、この地域ならではの特色を生かしたまちづくりを考えました。
そこで、まちの通貨の名前は、県内で唯一錦鯉市場が残る佐伯地域の特産品の錦鯉から、「コイ」に決定!
鯉にちなんで、まちの当日には、金魚すくいのお店も出すことにしました。
住民登録をしてレッツゴー!
まち当日、会場に入った子どもたちは、まちの住人登録をし、銀行でお金を350コイ(まちの通貨)受け取ります。
そこから、もらったお金を使って遊んだり、買い物したり!
金魚すくい、お菓子屋さん、ゲームセンター、ジュース屋さん、うどん屋さんなど、子どもたちが経営するお店が並びます。
または、ハローワークで仕事を探して、それらのお店で働くことができます。
仕事で接客やチームワークを経験したり、働いて得たコイを使ってもっと買い物ができるようになったり・・いろいろなかたちでもっとまちの時間を楽しむこともできます。
まちでは、大人ボランティア以外の大人は入場できません。(保護者たちは、ホール2階の脇で、こっそり子どもたちの様子を見ることだけが可能です。)
まちの一員として、ルールを守りながら、どのように働き、働いたお金をどのように使うか、普段はあまりできない経験を積みます。
※新型コロナウイルス感染症対策を徹底した中で行いました。
かけがえのない経験に
参加者や運営メンバーからは、「とても楽しかった」と言う声の一方で、「仕事の指示を出すのが大変だった」など、楽しむだけでなく、責任などを学ぶ時間となったようです。
また、もっと仕事をしたい子どもたちで、ハローワークには行列ができることもありました。
参加した子どもの保護者からは、「子どもの主体性が大切にされていてよかった」、「普段とは違う子どもの一面を知ることができてよかった」などの感想がありました。
社会の一員としてまちやお店をより良くするために、また、自分の時間を充実させるために、考えて行動している子どもたちの姿はとても活気に満ちていました。