浄化槽の維持管理
浄化槽の管理者(設置者)には、浄化槽で確実に排水をきれいにするために、保守点検、清掃、法定検査を定期的に行うことが義務づけられています。
保守点検
- 浄化槽を良好な状態に維持するためのメンテナンスです。機械や配管の点検・修理(浄化槽に空気を送り込む装置など)や消毒剤の補充を行います。
- 広島県では、浄化槽保守点検業者の登録制度が実施されているので、保守点検は、県の登録を受けた保守点検業者に委託してください。
なお、保守点検の回数は、汚水の処理方式や対象人員の区分など、浄化槽の種類に応じて定められています。
清掃
- 浄化槽を使用していると汚泥がたまります。浄化槽の機能を保ち、悪臭を防ぐためには、この汚泥を基準に従って抜き取り、内部を洗浄する必要があります。
- 清掃は、市の許可を受けた浄化槽清掃業者に委託してください。
なお、清掃の回数は毎年1回(全ばっき式の場合は6カ月に1回)以上と定められています。
※清掃後の汚泥などを収集運搬する業者は、一般廃棄物(浄化槽汚泥)収集運搬業の許可を受けた業者です
法定検査
- 浄化槽の保守点検、清掃が適正に実施され、機能が正常に維持されているかどうか、定期的、継続的に判断する検査を広島県の指定する検査機関(公益社団法人広島県環境保全センターおよび公益社団法人広島県浄化槽協会)が実施します。
広島県の指定検査機関 | 連絡先 |
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公益社団法人広島県環境保全センター | 〒731-3167 広島市安佐南区大塚西四丁目2番28号 電話:082-849-6411 ファクス:082-849-6422 公益社団法人広島県環境保全センター<外部リンク> |
公益社団法人広島県浄化槽協会 | 〒735-0027 広島県安芸郡府中町千代8番8号 電話:082-569-5540 ファクス:082-569-5541 公益社団法人広島県浄化槽協会<外部リンク> |
- 法定検査には、新設した浄化槽を使い始めて3カ月後~8カ月後の間に行う設置後の検査(7条検査)と、その後は毎年1回行う定期検査(11条検査)があり、外観検査、水質検査、書類検査からなっています。
- 設置後の検査(7条検査)は、浄化槽設置届の際に、法定検査依頼書をあらかじめ提出してもらうので、検査時期が近づいたら指定検査機関から検査日のお知らせが届きます。
- 定期検査(11条検査)に関しては、指定検査機関から個別に案内がありますので、随時受検手続きをしてください。
なお、契約書に記載された個人情報の取り扱いに関しては、法定検査業務の目的以外に利用することはありません。
浄化槽設置後の検査(7条検査)
検査実施機関:公益社団法人広島県環境保全センター
人槽 | 検査料金 | |
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みなし浄化槽(単独処理) | 浄化槽(合併処理) | |
~20人槽 | 9,000円 | 11,000円 |
21~50人槽 | 10,000円 | 12,000円 |
51~100人槽 | ― | 13,000円 |
101~200人槽 | ― | 15,000円 |
201~300人槽 | ― | 16,000円 |
301~500人槽 | ― | 17,000円 |
501~1,000人槽 | ― | 19,000円 |
1,001~2,000人槽 | ― | 20,000円 |
2,001~5,000人槽 | ― | 21,000円 |
5,001人槽~ | ― | 22,000円 |
※みなし浄化槽(単独処理)とは、し尿のみを処理する浄化槽(平成13年4月以降は、原則として新設が禁止されました)です
※浄化槽(合併処理)とは、し尿と台所などの生活雑排水を併せて処理する浄化槽です
毎年1回行う浄化槽の定期検査(11条検査)
検査実施機関:公益社団法人広島県環境保全センター
検査区分 | ガイドライン検査(86項目の詳細検査)(5年のうち1回) |
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人槽 | ~10人槽 |
検査料金 | みなし浄化槽(単独処理):5,000円 |
浄化槽(合併処理):7,000円 |
検査実施機関:公益社団法人広島県浄化槽協会
検査区分 | 効率化検査(18項目の簡易検査)(5年のうち4回) |
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人槽 | ~10人槽 |
検査料金 | みなし浄化槽(単独処理):5,000円 |
浄化槽(合併処理):5,000円 |
検査実施機関:公益社団法人広島県環境保全センター
検査区分 | 人槽 | 検査料金 | |
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みなし浄化槽(単独処理) | 浄化槽 (合併処理) |
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ガイドライン検査 (毎年1回) |
11~20人槽 | 8,600円 | 10,600円 |
21~50人槽 | 9,600円 | 11,600円 | |
51~100人槽 | 10,600円 | 12,600円 | |
101~200人槽 | 11,600円 | 14,600円 | |
201~300人槽 | 12,600円 | 15,600円 | |
301~500人槽 | 13,600円 | 16,600円 | |
501~1000人槽 | 15,600円 | 18,600円 | |
1001~2000人槽 | 16,600円 | 19,600円 | |
2001~5000人槽 | 17,600円 | 20,600円 | |
5001人槽~ | ― | 21,600円 |
※みなし浄化槽(単独処理)とは、し尿のみを処理する浄化槽(平成13年4月以降は、原則として新設が禁止されました)です
※浄化槽(合併処理)とは、し尿と台所などの生活雑排水を併せて処理する浄化槽です
効率化検査とガイドライン検査のローテーションに関して(10人槽以下の浄化槽)
実施年 | 令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | 令和6年度 |
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検査区分 | ガイドライン検査 | 効率化検査 | 効率化検査 | 効率化検査 | 効率化検査 |
※令和7年度以降に関しては、令和2年度から令和6年度までと同様の順序で実施していくこととなります。
浄化槽に関する情報
浄化槽に関する情報は、ecoひろしま 環境情報サイト<外部リンク>をご覧ください。