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教育長メッセージ

印刷用ページを表示する掲載日:2017年4月1日更新

奥教育長 

 現在、わが国では、人口減少・少子高齢化の進行や産業・経済のグローバル化の進展により、大きく変化してきています。このため、将来を担う子どもたちには、こうした変化を乗り越え、自立した人間として、他者と協働しながら、幅広い知識・教養と柔軟な思考力に基づいて新しい価値の創造に挑み、未来を切り開いていく力を身につけることが求められます。
 こうした中、教育委員会では、重点的に取り組むべき施策を明らかにし、本市の教育振興を計画的に推進していくために、平成28年3月に第2期廿日市市教育振興基本計画を策定しました。

 第2期廿日市市教育振興基本計画は「『ふるさと廿日市』に愛着と誇りをもち、未来を担う人づくり」を理念に掲げ、ふるさとの素晴らしさに気付き、先人や地域の人々、自然などに感謝し、愛着と誇りをもち、廿日市市に住み続けてまちの発展に寄与する人、あるいは遠くにいても「ふるさと廿日市」を思い、語れる人を育んでいくことを目指しています。
 この基本計画の施策を着実に推進して参りたいと考えています。

 その中でも今年度は次のことを大切にして進めたいと考えています。
 1点目は、日頃の授業を「主体的な学び」に変え、「課題発見・解決学習」を実践することにより「子どもたちが自ら進んで学ぶ教育」の推進を図ります。

 2点目は、「子どもたちに寄り添い、心を育てる教育」です。一昨年度から取り組んでいる「つながり支援プロジェクト」を一層充実してまいります。これは子ども同士のかかわりを意図的に設定し、認め合える集団づくりを通して、子どもの自己有用感を高める取組です。自己有用感の高い子どもはいじめに向かわないと言われており、また、認め合える集団の中で学力も定着していくものと期待しています。

 3点目は、今年度から「地域を知り、世界とつながる活動づくりの推進」として、新たに「ふるさと学習」と「台湾の基隆市との交流」に取り組みます。
 「ふるさと学習」は、子どもたちの「ふるさと廿日市」への愛着と誇りを育むため、魅力ある郷土の歴史や文化をはじめ、先人の努力や知恵を学ぶ取組のことです。
 「台湾の基隆市との交流」では、異なる文化の人たちと触れ合う場を設定し、実践的コミュニケーション能力を育成します。今後、基隆市の学校との姉妹校提携も計画しており、廿日市市の学校、子どもたち、先生方による国際交流を開始いたします。
 本格的なグローバル社会を生き抜く力の育成が、学校教育に求められております。しかし、世界とつながると同時に、自分たちの住んでいる「ふるさと廿日市」をしっかりと掘り下げていくことで、国際理解の質が高まると考えます。

 4点目は、「学校支援地域本部」に関してです。地域による学校支援の輪が着実に広がっており、小学校15校、中学校5校で学校支援地域本部による学習支援事業が展開され、多くの地域の方々に、日々の授業や放課後の学習に参画いただいております。平成30年度までには、すべての小中学校へ設置したいと考えています。学校の教育活動を支援しながら,地域の教育力を最大限に発揮して、子どもたちの学びに力を貸してくださっていることは、大変ありがたいことです。

 いつの時代も教育の本質は変わることはありませんが、一方で、変化のスピードがかつてないほど速く、変化に伴って生じるさまざまな問題に対して、対応が難しい課題が数多くあります。
 課題の克服に向けた幅広い知識と柔軟な思考力を有し、自立した一人の人間として、力強く社会を生き抜いていく力を育んでまいります。

 市民の皆さんの本市教育へのご理解とお力添えをよろしくお願い申し上げます。

 

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廿日市市教育委員会教育長  奥  典道