提案事例:ナタリーマリナタウン地区地区計画
1. 都市計画の提案内容
(1)都市計画の種類など
広島圏都市計画地区計画の決定(ナタリーマリナタウン地区)
(2)位置
廿日市市阿品三丁目の一部
(3)面積
約7.0ヘクタール
(4)提案理由
地区計画の策定により市街地環境の悪化を未然に防止し、地区の特性に応じた良好な建築物を誘導し、魅力ある市街地環境を形成することを目標とする。
(5)提案する都市計画の内容
魅力ある市街地環境を形成するために本地区を4地区に区分して、それぞれの地区ごとに「建築物の用途の制限」、「建築物などの高さの最高限度」、「建築物などの形態または色彩その他の意匠の制限」、「垣またはさくの構造の制限」を定めることにより、良好な街並み形成の誘導を行う。
2. 市の判断など
(1)判断および理由
当該地区で、住民自らが、まちの将来像を考えていこうとする意志を具現化し、地区の将来像を鑑み、地区内の住民、事業者などと協働して、地域の特性を活かした良好で高品質な市街地を創出するため、地区計画の提案がされました。
提案された地区計画の内容は、現状の土地利用の保全を勘案し、一部地区に商業業務系の建物用途を制限している内容はありますが、すべてのものを規制するのではなく、居住環境とある程度調和を踏まえた一定程度の規制内容で、良好な市街地環境形成を図る内容であり、また、すでに大型の商業施設などが立地するなど、市の計画とは十分整合性が図れていると考えられます。
また、都市計画マスタープランでは、都市づくりの目標として、潤いと魅力ある快適な都市空間の形成を掲げており、緑豊かで統一感のある街並みの形成など美しい都市景観づくりや賑わいの場の創出などを推進し、市民がゆとりや親しみを感じる魅力と潤いのある快適な都市空間の形成を図ることとしており、提案内容は、都市計画マスタープランの考えと整合しているため、提案内容を踏まえ都市計画決定する必要があると判断しました。