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アルゼンチンアリの分布

ページID:0010141 印刷用ページを表示する 掲載日:2023年3月10日更新

アルゼンチンアリの世界分布

 アルゼンチンアリは、放浪アリと呼ばれる種類のアリで、物資や人の移動に便乗して分布を拡大します。
 日本国内へも、何らかの物資などに紛れこんで、ある時期に偶然に持ち込まれたと考えられています。

 国外の分布は、現在、本来の生息地であるアルゼンチンを始めとして、ブラジル、チリなどの南アメリカの一部、北アメリカの一部、イギリス、フランスなどヨーロッパの西部、アフリカの一部、オーストラリア、ニュージーランド、ハワイ島などで確認されています。

アルゼンチンアリの世界分布
【アルゼンチンアリの世界分布】

 

アルゼンチンアリの国内分布

 国内では、1993年に、広島県(廿日市市)で、初めて生息が確認されており、これが、国内での最初の確認例となっています。

 現在では、兵庫県(1999年)、山口県(2001年)、愛知県(2006年)、神奈川県(2007年)、岐阜県(2007年)、大阪府(2008年)、京都府(2008年)、静岡県(2009年)、徳島県(2010年)、東京都(2010年)へ、分布域を拡大しています。

アルゼンチンアリの国内分布
【アルゼンチンアリの国内分布】

 

アルゼンチンアリの広島県内分布

 広島県内では、現在、廿日市市大野地域(旧佐伯郡大野町)(1999年)、広島市南区(1999年)、広島市佐伯区(2000年)、広島市東区(2002年)、安芸郡府中町(2002年)、広島市西区(2004年)、大竹市(2004年)、広島市中区(2005年)、広島市安佐南区(2005年)、呉市(2006年)、広島市安佐北区(2007年)、安芸郡坂町(2010年)で生息が確認されています。

アルゼンチンアリの広島県内分布
【アルゼンチンアリの広島県内分布】

 廿日市市(廿日市地域)では、山陽自動車道付近を北限として、平野部や市街地のほぼ全域に分布しています。

 アルゼンチンアリは、物資や人に付着して移動する場合を除けば、主に巣分れをすることにより分布を拡大します。
 新しい女王は巣分れするときに、元々いたオリジナルの巣の近くに新しい巣を作りますが、それぞれの巣はつながっていることが多く、しばしば働きアリが行き交いますので、実際は、一つの大きなコロニー(巣の集団)と言っても差し支えないでしょう。

 文献によると、自然状態での巣分れによる分布の拡大速度は、1年につき20~150メートル程度であるとされていますが、物資や人の移動に便乗する移住性の高さや旺盛な繁殖力を考えると、今後は、国内のどの地域で発見されても不思議ではなく、専門家の間では、以前から、全国へ分布が拡大する可能性が指摘されていました。
 実際に、全国各地で、次々とアルゼンチンアリの定着が確認されており、今後も、分布域の拡大が続くと予想されています。


【アルゼンチンアリの廿日市市内分布】
 分布調査結果(令和3年・令和4年) [PDFファイル/4.52MB]

 分布調査:廿日市市
 資料提供:伊藤文紀教授(香川大学農学部)

 

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