市議会だより「さくら」第48号 委員会活動報告
知りたい!聞きたい! 委員会活動報告
決算特別委員会
財政健全化求め要望書を提出
10月21日から27日に実施した「平成26年度決算特別委員会」では、審査終了後、今後の市政運営における更なる財政健全化など、執行部に対する意見集約を行い、12月1日付けで議長に提出しました。これを受け、同月17日、眞野市長に対し、議長から要望書を手渡し、今後の取り組みに反映させるよう要望しました。
要望の内容は次のとおりです。
「決算特別委員会における意見集約について
決算特別委員会において、次のとおり意見集約しましたので、次年度で実現できるよう要望する。
1、本市の財政健全性を高めるために、持続可能な財政状況の構築についての努力をより一層行うべきである。
2、経費節減、事務の効率化をすすめ、特に人件費についてはより一層の抑制を求める。
総務常任委員会
総務常任委員会では、昨年4月から、閉会中の所管事務調査として、「選挙啓発について」、「法定外目的税(入島税)について」、「いじめ防止対策について」などを調査研究しています。
「税方式」と「料方式」どちらが良いのか
法定外目的税(入島税)については、現在、学識経験者・観光関連業務および地域団体等を委員とする「新税導入検討委員会」において審議されています。徴収方法として、税と料のどちらが良いのかを比較検討するため、それぞれの先進事例である、山梨県富士河口湖町の「遊漁税」と、静岡県の「富士山保全協力金」について視察しました。今後提出される行政からの提案に対し、より良い形で新税等が導入できるよう、委員会として提起します。
学校跡地活用について先進地に学ぶ
廃校になった小学校の跡地利用の取り組みについて、静岡県島田市の山村都市交流センター「ささま」を視察しました。当施設は、都市と農山村の交流活動の拠点となることを目的としています。宿泊費等が安価に設定されているため、多くは、県内外の中学校等の部活動の合宿等に利用されています。また、「国際陶芸フェスティバル」を隔年で開催し、陶芸のまちづくりにも取り組まれています。
産業厚生常任委員会
難病の子どもたちへ交通費助成の請願を採択
市民より、先天性の難病等の子どもたちの県外受診における交通費助成制度の創設を求め、請願書が提出されました。この度初めて、委員会で請願者の意見陳述を実施し、請願は委員会、本会議ともに全会一致で採択しました。
【請願要旨】
私たち、先天性の難病や重い障害をもつ子どもを抱える親たちは、病気や障害の克服のため、あらゆる医療を可能な限り受ける努力をしている。
しかし、多くが専門性の高い遠方の医療機関を受診しなければならず、多くの時間とお金を費やす必要性が大きな負担となっている。
私たちだけでなく、家庭の所得状況などにより、病状回復の可能性があっても県外受診に踏み出せない、受診の回数を減らさざるを得ない状況があるのではないか。
子どもたちが、明日への希望をもって医療機関が受診できるよう、小児慢性特定疾病等に伴う県外受診者への交通費助成のための制度創設を求める。
【近隣自治体の助成制度例】
- 広島市…子どもの年齢に応じて年3回まで、1回5千円~3万6千円
- 三原市…市内外問わず、三原駅から医療機関のある最寄り駅までの公共交通機関の大人料金の片道分
- 世羅町…月額上限1万3千円。車使用の場合は、1キロメートルあたり20円
建設常任委員会
宮島口まちづくり国際コンペの結果について
宮島口地区を「世界の人々を迎えるにふさわしいまち」へと創りかえるため、世界中からさまざまなアイデアを募ったコンペでは、国内外から230件の応募がありました。
最終審査は、10月17日に委員8名で行われ、優秀賞3作品、佳作5作品が決定し、受賞作品は市のホームページでご覧いただけます。
今後は、宮島口地区のグランドデザイン(まちづくり基本構想)の策定を進めます。
策定については、地区住民や関係事業者とグランドデザインを共有することが重要です。今後は「宮島口まちづくり推進協議会」で協議・調整を行い、地区内の課題に対応した作品からアイデアを組み合わせて策定されます。
本委員会では、交通渋滞の解消、JR駅の橋上化による南北自由通路の設置、競艇場エリアとの接続、不定期船舶用の桟橋設置などに対する質問や、地元関係者と十分な協議を行うよう提起しました。