市議会だより「さくら」第44号　請願の議決結果

請願を不採択

子ども医療費の中学校卒業まで完全無料化を求める請願書

　市民から提出された請願は、産業厚生常任委員会に付託され審議されました。
　委員会では、対象拡大には賛成だが完全無料には反対との意見集約がなされました。
　そこで、閉会中の所管事務調査で乳幼児医療の現状について調査研究することになりました。

請願趣旨（要旨）

　子どもは病気にかかりやすく、早期発見、早期治療を支える環境が非常に大切である。子どもの医療費の負担をなくすことは、大きな子育て支援になる。
　廿日市市では、子どもの医療費を、所得制限を設けたうえで就学前まで無料としているが、広島県内では、すでに多くの自治体で中学校卒業までを対象とした無料化が行われている。
　「子育て応援の廿日市市」を実現するためにも、子どもの医療費を中学校卒業まで入院、通院いずれも完全無料化するよう要請する。

賛成討論

・約4000名の署名があり、市民の切実な願いがこもっている。子育て支援計画策定に向けたアンケート調査でも、子どもの医療費助成の年齢枠拡大を求める声が多数書かれていた。

・過去は先進地であったが、今は遅れた自治体の一つになっている。

・他市より優れた制度にしてこそ、住みたくなる魅力あるまちになる。

反対討論

・県内の多くの自治体は、一部負担を設けており無料ではない。市民に間違った情報を与え署名を集める事は慎むべき。請願書自体の信頼性に欠ける。

・対象年齢の拡大には賛成だが、持続可能な制度にするため、一部負担等も含め検討すべきである。

・中3まで拡大すると約2億円の負担増になる。財源を考慮しないのは議会として無責任である。

広島県内自治体の乳幼児医療助成制度