市議会だより「さくら」第47号 議員全員協議会
議員全員協議会
議会へ重要な取り組みの説明がありました。
廿日市市総合戦略の策定について ~人口減少と地域経済縮小の克服に向けて~
国の「まち・ひと・しごと創生法(26年11月)」の制定を受け、地方自治体は「地方人口ビジョン」と「地方版総合戦略」の策定に努めることとなりました。 国が示すパターンによる人口シミュレーション推計では、本市の人口移動が均衡し、合計特殊出生率が2.10まで回復したとしても、2060年の人口は9万715人まで減少すると推計されています。 このような中で市は、今後5年間(27~31年度)の総合戦略として、「人口減少と地域経済縮小の克服」と、「まち・ひと・しごとの創生と好循環の確立」を基本的な考え方に、取組体制とPDCAの整備と次の4つの基本目標に沿って検討を進めています。
※PDCAとは:4つのサイクルで行うマネジメント手法
【基本目標1】
安定した雇用を創出する
- 起業・創業、観光、6次産業化など
【基本目標2】
新しい人の流れをつくる
- 交流促進、情報発信など
【基本目標3】
若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる
- 少子化対策、子育て支援教育など
【基本目標4】
時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守るとともに地域と地域を連携する
- ふるさと教育、拠点づくり、生活サービスの確保、公共施設の再編など
これまで4回の総合戦略検討会議と3回の本部会が開催されており、アンケート調査や分析を行いながら最終案が作成されます。
転入元(1) | 転出先(2) | (1)-(2) | |
---|---|---|---|
広島市 | 1,602 | 1,674 | -72 |
(佐伯区) | 593 | 596 | -3 |
(西区) | 365 | 379 | -14 |
大竹市 | 160 | 98 | 62 |
岩国市 | 129 | 63 | 66 |
東京圏 | 254 | 359 | -105 |
近畿圏 | 207 | 268 | -61 |
「吉和魅惑の里」について ~来春のリニューアルオープンに向けて~
「吉和魅惑の里」開園への取り組み状況について
地域住民の憩いの場であり、交流人口を増加させ、吉和地域の活性化および定住促進につなげる施設として、5つの方針による運営再開について説明がありました。
- 森林・清流などの資源の保全と活用
- 農林産物の販売と特産品の開発
- 健康増進と健康づくり
- 観光レクリエーション
- 都市と農村交流
「吉和地域活性化会議」開催内容について
26年度10月の設置から、活性化会議を5回、専門部会を9回開催。各種団体の代表や地域の住民からさまざまなアイデアや提案がありました。今後、提案のあった事業の実現に向けて取り組むこととしています。
提案内容
- 人材や資源を活用した体験教室の開催
- 園路を活用したウォーキング大会や植物観察
- グラウンド・ゴルフ月例杯の開催
- すい仙まつりや吉和おさんぽギャラリーなどの地域行事の開催
- 高齢者への配食サービス事業の展開
- 佐伯学校と連携した賑わいづくり創出
議員からの質疑
質問
以前、2600万円の予算内で運営すると聞いていたが、本当に可能なのか。
答弁
赤字が少なかった年度の実績をもとに2600万円に設定していた。
現在、予算の見込みや事業内容を検討し、精査しているところである。そのため、明確な数値など提示ができない。
管理運営体制 | 区分 | 業務内容と実施主体 | |
---|---|---|---|
廿日市市 | 市以外(業務委託) | ||
総括業務 | 行政処分行為、会計事務、イベント企画・誘致、PR活動など | ||
施設管理業務 (設備保守点検関係) |
消防設備点検、浄化槽保守、自家用電気工作物保守、水質検査など | ||
運営管理業務 (施設運営関係) |
フロント(受付)、レストラン(厨房・配膳)、日常清掃、宿直など | ||
屋外清掃等業務 | 園内植栽、除草、剪定、除雪など |
次期一般廃棄物処理施設 計画諸元の変更等について
~計画処理量等の見直しで施設整備費が増額に~
次期一般廃棄物処理施設の整備計画(45号15P参照)について、計画するごみ処理量の見込み増や、資材、人件費の高騰などにより見直しすることについて説明を受けました。
主な変更点
- 施設規模を140t/日から150t/日へ見直し、焼却施設の建設費が98億円から135億円へ増額となる。
- 下水道汚泥の燃料化による焼却処理をコスト面から見送ることとし、焼却施設の維持管理費を20年間で約13億円の減額を見込む。
議員からの質疑
質問
3月時点での説明で98億円であったものが、わずか半年でなぜ135億円に膨らむのか。
答弁
処理量の見直しのほか、資材価格や労務単価の高騰でプラント工事費が上昇傾向にある。事業内容を精査し、業者からの見積りによる実勢価格でより正確に算出した結果である。
質問
人口は減少の傾向だが、ごみ処理量を増加に見込むのはなぜか。
答弁
24年から25年にかけては増加傾向にあったが、人口減や減量化で31年稼働時の処理量は減少すると見込んでいる。事業系の一般廃棄物において増加要因があるため、24年度策定の基本計画数値を見直した。