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平成28年度 廿日市市施政方針

印刷用ページを表示する掲載日:2017年6月28日更新

平成28年度 廿日市市施政方針(平成28年2月1日)

はじめに

 平成28年第1回廿日市市議会の開会に当たり、新年度の施政方針を申し述べ、市議会議員各位並びに市民の皆さんのご理解とご賛同を賜りたいと存じます。
 私は、昨年の市長選挙において、市民の皆さんのご支援により、引き続き市政運営の重責を担わせていただくことになりました。これからも、市民の皆さんの負託に応えるべく、誠心誠意、笑顔と品格のある元気なまちづくりに取り組んでまいります。
 我が国は、人口減少・超高齢社会の進行に伴い、地域社会のさまざまな基盤の維持が困難な時代となることが懸念されております。このような中、市政運営の舵取りに、より一層の緊張感を持ち、常に市民の豊かな生活を念頭に、まちの発展に向け、邁進してまいりたいと考えております。
 昨年実施した国勢調査において、広島県の独自集計による速報値では、本市人口が前回調査に比べ、全体で約900人、0.8パーセント増加しました。
 また、経済専門誌の「活力ある都市ランキング」では、広島県内で1位に挙げられており、このことは、第5次総合計画をはじめ、これまで取り組んできた本市の施策を評価していただいたものであり、市民皆さんのご協力あってのことと感謝申し上げます。
 昨年を振り返りますと、4月には大野学園が市内3校目となる、施設一体型の小中一貫教育推進校として開校しました。また、6月には大型商業施設がオープンし、シビックコア地区周辺に早朝から多くの方が往来され、まちの様相が大きく変化しております。今後も、にぎわいの創出に力を注いでまいりたいと思います。
 今年4月には、ASTCアジアトライアスロン選手権が開催されます。参加選手による熱戦が繰り広げられ、スポーツ振興のみならず、多くの選手や大会関係者、観客の来訪による地域経済への波及効果も期待でき、本市の魅力を世界に発信する最良の機会になるものと思っております。
 また、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催に向け、事前キャンプ地の誘致やホスト・タウン構想に取り組んでまいりたいと考えております。
 昨年の宮島への来島者は、2年ぶりに400万人を超えるとともに、外国人来島者は22万人にせまり、一昨年に続き記録を更新いたしました。これは嚴島神社をはじめとする宮島の魅力が、世界に高く評価されたものと大変喜ばしく思っております。
 さらに今年は、嚴島神社が世界遺産登録20周年を迎え、各種記念事業を実施することとしており、インバウンドを含めた、更なる誘客を図ります。
 宮島の価値である自然・歴史・文化の保全、継承と、受け入れ環境の整備により、一流の国際観光拠点を目指していきます。現在、法定外目的税の導入に関して委員会を設置し幅広く検討を行っており、この委員会の報告に基づき、財源確保に向けた取組を行いたいと考えております。
 東日本大震災から間もなく5年が経過しますが、被災地の真の復興にはまだ時間を要する状況です。また、昨今の大災害の発生などを見ますと、改めて、市民の皆さんの生活を守り、安全で安心して暮らすことのできるまちづくりを着実に進めなければならないと強く感じております。
 次に、平和に関してでございます。
 昨今、世界各地で起こる紛争などにより、平和や安全保障の維持が大きく揺らいでおり、新年早々には、北朝鮮において核実験が行われました。本市としても、この行為に対して速やかに、厳重に抗議したところでございます。4月に、G7広島外相会合が開催されます。核保有国を含む各国の外務大臣が、直接被爆の実相に触れ、核兵器廃絶への決意を被爆地から世界へ発信される絶好の機会になることを期待しております。
 昨年は戦後、そして原爆投下から70年の節目として、平和の尊さ、命の大切さを次世代に引き継ぐ取組を行いました。被爆者の高齢化が進む中、被爆の惨状と平和の希求を子ども達へ伝えていくことは、私達の責務です。誰もが平和で安心して生活できる未来を願い、今後も核兵器の廃絶を訴えてまいりたいと思います。

海に浮かぶ嚴島神社社殿
世界遺産登録20周年を迎える嚴島神社

1 市政を取り巻く諸情勢

 市政を取り巻く諸情勢に関してでございます。
 はじめに、経済情勢に関してでございます。
 日本銀行広島支店は、景気に関して「緩やかに回復している」とし、雇用・所得環境は「着実な改善を続けている」と発表しています。また、設備投資は「全産業で前年を上回る計画がなされ、全体で緩やかに増加している」と発表されております。
 次に、雇用情勢に関してでございます。
 広島労働局は、「広島県の有効求人倍率は、1.5倍の高水準で推移し、県内の雇用情勢は、着実に改善している」と発表しています。
 本市においても、有効求人倍率が着実に改善されており、引き続き良好な雇用情勢を維持するため、地域経済を活性化する産業振興施策を積極的に推進してまいります。
 本市の財政状況につきましては、平成24年3月に策定した中期財政運営方針に基づく取組により、市債残高の減少、基金残高の確保など、一定の財政健全化を図ってまいりました。
 今後も、市税や地方交付税の減少、社会保障関係費の増加など、厳しい財政状況が予測されることから、新たな中期財政運営方針に基づき、引き続き持続可能な財政基盤の構築に向けた取組を進めてまいります。

2 平成28年度の市政運営の基本的考え方 

 市政運営の基本的考え方に関してでございます。
 本市では、市政運営の指針となります第6次廿日市市総合計画を市民や多くの関係者の皆さんの協力のもとに策定し、昨年12月には基本構想の議決をいただき、いよいよ平成28年度は、その実現に向けてスタートを切る年となります。第6次総合計画では、まちづくりの基本理念を「市民一人一人が幸せに暮らせるまちづくり」とし、めざす将来像を「挑戦! 豊かさと活力あるまち はつかいち ~夢と希望をもって世界へ~」としております。この将来像の実現に向け、「くらしを守る」、「人を育む」、「資源を活かす」、「新たな可能性に挑む」の4つの方向性を柱に施策を進めることとしております。
 次に、いわゆる地方創生に関してでございます。国立社会保障・人口問題研究所によりますと、本市の2040年人口は、現在の約11万7千人から約8万9千人に減少すると推計されています。本市は、廿日市市まち・ひと・しごと創生人口ビジョンにおいて、2040年人口の将来展望を10万人としました。この展望に向け、廿日市市まち・ひと・しごと創生総合戦略では、めざすまちの姿を「そこ!にしかない魅力と住みやすさを感じるまち・はつかいち」とし、この実現に向け、「まち全体で子どもを育てる」、「女性の視点や感性をいかした誰もが住みやすいまち」を大切な視点とし、まち・ひと・しごとの創生と好循環を形成することで、人口減少の克服と地域の活性化を図ってまいりたいと思います。
 これらを踏まえ、安心して、住みやすい、住み続けたいと実感していただけるまちづくりを市民の皆さんとの対話と協働により、ともにめざしてまいりたいと考えております。

3 平成28年度総合計画体系別主要事業

 平成28年度の主要事業に関してでございます。
 第6次総合計画の施策体系に沿って、主な事業に関して、ご説明します。

方向性1 くらしを守る

 方向性1「くらしを守る」では、市民が生涯にわたり健康で暮らせるよう、健康寿命の延伸に向け取り組みます。また、今ある豊かな自然環境を守るとともに、便利で住みやすく、災害に強い、安心して住み続けられる豊かなまちをめざします。

健康でいきいきと生活できるまちをつくる(重点施策1-1)

 重点施策1「健康でいきいきと生活できるまちをつくる」に関してでございます。
 「病気の予防と健康づくりの推進」の取組として、疾病の早期発見、予防を促進するため、特定健康診査の無料化を継続するとともに、受診率の低い40歳代を対象として、新たにスマートフォンを活用した受診勧奨に取り組むなど、受診率の向上に努めます。
 「市民の積極的な健康づくりの支援」の取組として、健康はつかいち21計画に基づく健康づくりの普及啓発に努めるとともに、スポーツ活動による市民の健康増進を支援します。

移動しやすく便利なまちをつくる(重点施策1-2)

 重点施策2「移動しやすく便利なまちをつくる」に関してでございます。
 「移動しやすい公共交通体系の整備」の取組として、新たな交通計画に基づくアクションプランである廿日市市地域公共交通再編実施計画を策定し、バス路線の再編や交通利用環境の整備などを推進します。
 「幹線道路体系とJR駅周辺の整備」の取組として、JR廿日市駅南口駅前広場や街路畑口寺田線4工区の整備を進め、また、JR大野浦駅周辺では駅前広場及び自由通路などを整備し、周辺住民や駅利用者などの利便性の向上に努めます。
 「拠点性を高めるまちづくり」の取組として、JR廿日市駅からJA広島総合病院にかけての都市拠点地区において、地域医療拠点としての機能と、良好な居住を可能とする市街地を形成するための機能を併せ持つ拠点施設の整備に向け、基本計画などを策定します。この地域医療拠点などの整備を重点的に進めるため、分権政策部に地域医療拠点企画室を新たに設置します。
 「安心して歩行・通行できる安全な環境の整備」の取組として、地域と連携した交通安全対策を進めるとともに、それぞれの状況に応じた生活道路の整備を計画的に進めます。

JR廿日市駅南口

JR廿日市駅南口階段
内外装に木材を多用したJR廿日市駅

安全で安心なまちをつくる(重点施策1-3)

 重点施策3「安全で安心なまちをつくる」に関してでございます。
 「災害に対する備えの充実」の取組として、佐伯、吉和、宮島地域の防災行政無線のデジタル化に向けた実施設計を行い、順次、更新します。また、指定避難所などの生活環境の充実を図るため、各地域に物資を備蓄していくとともに、宮島を訪れる観光客用物資の備蓄にも取り組みます。
 新たに大規模建築物の耐震改修工事費用の一部に関して補助を行います。また、木造住宅の耐震診断を行うとともに耐震改修工事費用の一部を補助するなど耐震事業を継続します。
 また、急傾斜地崩壊対策などの各種公共事業による防災対策にも取り組みます。
 「自助・共助など災害に備えた体制整備」の取組として、土砂災害警戒区域などの指定箇所を周知し、警戒避難体制の整備を図るため、指定地区の住民とともに、土砂災害ハザードマップの作成に取り組みます。
 「犯罪のない安心して暮らせるまちづくり」の取組として、消費者の安全を確保するため、消費生活センターによる相談、苦情処理のためのあっせん、市民への啓発を実施します。
 「持続可能なまちづくり」の取組として、将来にわたり良好で住みやすいまちづくりに向け、都市計画マスタープランを見直します。
 また、「空家など対策の推進に関する特別措置法」に基づき、空き家の実態調査を踏まえて空き家など対策計画を策定し、その計画に基づく対応や定住施策と連携した活用を図るため、新たに建設部に住宅政策課を設置します。
 市営住宅につきましては、第2次廿日市市住宅整備基本計画に基づき、老朽化した新宮原住宅の建て替えを進めます。
 災害時においても、水道事業の拠点施設として安全な水を安定的に供給できるよう、水道局庁舎を建て替えるとともに、水道施設の維持管理や施設の更新整備などを行います。
 また、各種インフラの維持に必要な点検や更新など、長寿命化対策に努めます。

いつまでも住み続けられるまちをつくる(重点施策1-4)

 重点施策4「いつまでも住み続けられるまちをつくる」に関してでございます。
 「救急医療・高度医療・へき地医療の推進」の取組として、救急救命士の養成などにより救命率の向上をめざします。吉和診療所を吉和福祉センター敷地内に移転整備し、医療・福祉機能の集約による利便性の向上を図ります。
 「誰もが安心して生活できる地域づくり」の取組として、第2期地域福祉計画に基づき、多様な主体のつながりや支えあいによる暮らしの基盤づくりを進めます。住み慣れた地域で暮らし続けられるよう、吉和地域に宿泊が可能な高齢者施設を整備します。また、サロンなど住民主体の多様な生活支援サービスへの支援や新たに認知症初期集中支援チームを設置するなど、高齢者などが住み慣れた地域で、安心して生活し続けられるまちづくりを進めます。
 新たに一時生活支援事業や、子どもの学習支援事業を実施するなど、生活困窮者への自立支援を拡充します。

豊かな自然を次世代につなぐ(重点施策1-5)

 重点施策5「豊かな自然を次世代につなぐ」に関してでございます。
 「環境保全活動の推進」の取組として、エネルギー回収型の一般廃棄物処理施設を木材港地区に整備し、維持管理コストの大幅な削減を図ります。
 環境学習や環境フェスタなどを実施し、環境意識の啓発に努めるとともに、ごみの正しい分け方早見表の全戸配布や出前講座の実施など、ごみの減量・資源化の促進に取り組みます。
 「豊かな自然の保護・活用」の取組として、貴重な自然を守るため、各種講座を開催するとともに、緑豊かな都市環境の形成を図るため公園整備を進めます。

方向性2 人を育む

 方向性2「人を育む」では、未来にわたって希望が持てるまちであるために、次世代を担う子ども達をたくましく、ふるさとに誇りをもつように育てます。また、市民一人一人の力を活かした市民主体のまちづくりを進めるため、今後のまちづくりの担い手を育成・支援します。

子どもたちがたくましく自立し確かな学力を身につける(重点施策2-1)

 重点施策1「子どもたちがたくましく自立し確かな学力を身につける」に関してでございます。
 「社会のニーズに応じた教育の推進」の取組として、「わかる授業」を実現し確かな学力を育成するためICT教育の積極的な導入を行い、デジタル教科書などに対応した環境を整備します。
 「子どもたちの状況に応じた教育や心の教育の推進」の取組として、子どもの心の悩みをしっかりと受け止め、多様な課題に対応するため、教育委員会事務局にスクールソーシャルワーカーなどを配置します。また、特別支援教育支援員を配置し、特別な支援が必要な児童・生徒の学校生活をサポートします。
 「地域と学校の協働による創造性豊かな子どもの育成」の取組として、学校支援地域本部の設置を進め、活動の支援を行います。また、県立佐伯高など学校の存続に向け、教育活動や部活動を活性化する取組など各種支援を行い、入学者の増加を図ります。
 「子どもを安心して産み育てられる環境の整備」の取組として、子育てに関するさまざまな悩みの相談に、よりきめ細かく対応するため、家庭児童相談員を増員するとともに、市内3か所目となる子育て支援センターを阿品地区に開設します。
 第3子以降の子どもの保育料を軽減するとともに、乳幼児医療費助成制度に関して対象年齢を拡大し、保護者の負担軽減と合わせて、子どもが健やかに成長できるように努めます。

郷土の歴史・文化を次世代につなぐ(重点施策2-2)

 重点施策2「郷土の歴史・文化を次世代につなぐ」に関してでございます。
 「魅力ある郷土の歴史や文化の学習と次世代への継承」の取組として、宮島において、伝統的建造物群保存地区制度の導入に向け保存計画の作成などを行い、歴史的まちなみの保存、継承に努めます。また、神楽など地域の伝統を継承する活動を支援します。
津田神楽の舞の様子
広島県無形民俗文化財に指定されている津田神楽

未来を担う人づくり(重点施策2-3)

 重点施策3「未来を担う人づくり」に関してでございます。
 「まちづくり活動に誰もが参加しやすい環境づくり」「まちづくり活動に取り組む人材の育成」の取組として協働によるまちづくりの理念を普及・啓発するとともに、交流・連携の場づくりや人づくりなどに取り組みます。

方向性3 資源を活かす

 方向性3「資源を活かす」では、人材力と地域力を高めるとともに、多様な地域資源を活用して取り組みます。

ライフステージに応じた支援をする(重点施策3-1)

 重点施策1「ライフステージに応じた支援をする」に関してでございます。
 「保育の充実と女性が活動しやすい環境づくり」の取組として、就職を希望する女性への学習機会の提供や起業・創業支援などを行います。
 3歳未満乳幼児の保育ニーズが増加しており、待機児童を解消するため、民間保育園の開設を進めるとともに、池田保育園の建て替えに向け、実施設計などを行います。また、放課後における児童の健全育成と保護者が安心して就労できる環境整備のため、留守家庭児童会の開会時間を延長します。
 「多様な生き方への支援」の取組として、ワーク・ライフ・バランスの重要性を発信し、働きやすい職場づくりを進めるイクボス企業の取組を支援します。

地域のまちづくり活動を支える環境をつくる(重点施策3-2)

 重点施策2「地域のまちづくり活動を支える環境をつくる」に関してでございます。
 「まちづくり拠点機能の充実」の取組として、大野地域の市民サービスや地域防災の拠点である、大野支所の建て替えなどに向けた実施設計を行います。また、(仮称)大野東部市民センターの新築工事に向けた実施設計や平良市民センターの耐震補強・リニューアル工事を行います。
 交流人口の増加や農林業振興、世代間交流などを実践する拠点施設として吉和魅惑の里をリニューアルオープンします。
 「持続可能な地域自治への支援」の取組として、地域自治組織からの提案により、住みやすい地域づくりを推進する事業へ引き続き支援を行います。また、新たに、人口減少・高齢化が進行する住宅団地などにおいて、生活サービスの低下などの地域課題解決に向け、住民が主体となって行う持続可能な地域づくりへの支援を行います。
 さらに、統合された小学校の跡地を活用し、地域主体の活性化策の具体化に関して検討を行います。

木立の中で棒にパン生地を付けて火で炙る大人と子ども
地域支援員を中心に地域の魅力を発信している吉和おさんぽギャラリー

地域資源の活用を図る(重点施策3-3)

 重点施策3「地域資源の活用を図る」に関してでございます。
 「農林水産業と商工業との連関強化」の取組として、生産者と事業者をつなぐ中間流通の仕組みの構築などにより農林水産物の付加価値と認知度の向上を図ります。また、農林水産施設の整備や新規就農者の経営安定化に向けた支援を行い、生産性向上に努めるほか、林業においては、公共建築物などへの木材利用を促進します。さらに、商店街などの活性化を図るため、空き店舗を利用したアンテナショップなどの取組を支援します。これらにより、農林水産物の地産地消と販路拡大に取り組みます。
 「多様な地域資源のブランド化」の取組として、けん玉の製造技術の継承者を育成するとともに、増産や地域資源としての認知度向上に取り組むほか、「けん玉ワールドカップ」の開催を支援し、「けん玉発祥の地はつかいち」のアピールに努めます。

観光ブランド力の向上を図る(重点施策3-4)

 重点施策4「観光ブランド力の向上を図る」に関してでございます。
 「地域資源の磨き上げと受け入れ環境の充実」の取組として、宮島中之町のトイレを官民協働の「おもてなしトイレ」として整備するための基本設計を行うほか、包カ浦自然公園において老朽化したケビンの改修や給水設備の更新などを行います。
 「観光情報の発信と誘客の強化」の取組として、外国人観光客のニーズに対応した商品やサービスの開発を支援するとともに、近年、訪日旅行客が増加している台湾からの誘客強化に取り組みます。また、世界遺産登録20周年を記念する事業を実施
し観光誘客の強化を図ります。
 リニューアルによりスマートフォンにも対応可能となった市ホームページや、フェイスブックを活用し、観光情報など、本市の魅力を広く発信します。

方向性4 新たな可能性に挑む

 方向性4「新たな可能性に挑む」では、活力あるまちづくりを進めるために、本市の新たな魅力の創造に向けて、更なる挑戦を行います。また、将来を見据え、新たな活力の基盤となる環境整備を進めるとともに、市民の挑戦や新たな起業などにチャレンジすることを応援し、まちの活性化を促します。

はつかいちの新たな魅力を創造する(重点施策4-1)

 重点施策1「はつかいちの新たな魅力を創造する」に関してでございます。
 「新たな都市活力創出基盤の整備推進」の取組として、地域経済活性化を可能とする、新都市活力創出拠点である平良・佐方地区の土地活用に関して、各種調査や土地利用の検討を行います。
 「宮島口地区における新たな観光交流拠点の整備」の取組として、広島県が実施する、宮島口地区の港湾施設の整備に関して、費用の一部を負担し整備促進を図ります。また、宮島口地区の総合的な整備を進めるため、整備計画を策定するとともに、渋滞緩和、生活環境の向上を目的として周辺道路の整備を推進するとともに、景観重点地区などの検討を進めます。
 「シティプロモーションなどによる人口減少対策と新たな交流事業の推進」の取組として、居住地としての本市の認知度を向上させることを目的に、市の魅力を市内外に発信するシティプロモーションに取り組むことで、交流人口の拡大や転入者の増加を図り、将来に向けたまちの活力を維持していきます。
 本市を国内外にアピールするため、「ASTCアジアトライアスロン選手権」の開催を支援します。

宮島側から見た宮島口地区の航空写真
厳島港宮島口地区港湾整備の状況

市民が主役!チャレンジを応援する(重点施策4-2)

 重点施策2「市民が主役!チャレンジを応援する」に関してでございます。
 「スポーツや趣味などの身近な挑戦の支援」の取組として、「ふるさと廿日市」への愛着と誇りをもって飛躍する「はつかいちっ子」を育てるため、小学校入学時のけん玉配布を継続するなど、地域資源をいかしたまちづくりを進めます。また、優秀な成績を修めた小・中学生に「はつかいち文化スポーツ市長賞」を授与し、スポーツなどを通じた青少年の健全育成を図ります。
 「新たなビジネスを創出する起業・創業の支援」の取組として、市内を縦断する新たな食産業のネットワーク「フードバレーはつかいち」などの横断的取組を多様な主体が連携し、協働により推進できるよう、産業支援プラットフォームの構築を図り、実施機関として、「廿日市市しごと共創センター」を設置します。また、大学や産業支援機関などと連携し、地域資源の掘り起こしやブランディングを行うための新商品・サービスの開発や販路開拓を支援します。
 「世界にはばたく人材の育成」の取組として、プロスポーツが充実した広島県の環境をいかし、トッププレイヤーと交流する機会をつくることで、競技人口の拡大とともに、将来に希望を抱き、挑戦する子どもを育てます。

4 行政経営改革への取組                            

 行政経営改革への取組に関してでございます。
 社会経済情勢の変化や高度化・多様化する市民ニーズに対応しつつ、第6次総合計画を着実に実行するため、持続可能な財政基盤を構築し、成果を重視したPDCAマネジメントサイクルを徹底するとともに、多様な主体と連携し、質の高い行政サービスが提供できるよう、市民の皆さんとともに行政経営を進めます。
 また、職員の能力とやる気を引き出し、組織力の底上げを図るため、全職員を対象とした人事評価を実施し、人材を育成するとともに、組織目標を共有し、人的配置の最適配分を進めていきます。

5 平成28年度の予算編成に関して                       

 平成28年度の予算編成に関してでございます。
 平成28年度予算は、第6次廿日市市総合計画前期基本計画及び中期財政運営方針を踏まえ、編成いたしました。
 その結果、一般会計当初予算案の総額は、471億1千万円で、第6次総合計画のスタートとなる年にふさわしい予算となりました。特別会計の当初予算案の総額は、13会計で、341億1,755万4千円、企業会計の当初予算案の総額は、2会計で、39億3,010万1千円となっております。

おわりに                                   

 先人により培い受け継がれてきた多様な資源を、次世代に「つなぐ」ことを縦の糸とし、多様な主体が「つながり」合うことを横の糸として「つむぐ」ことにより、年齢、性別にかかわらず、子どもから高齢者まで、持てる力が十分に発揮される、「豊かさ」と「活力」あるまちづくりへの「挑戦」を続けてまいりたいと思います。
 おわりに、市政の遂行にあたり、市議会議員各位並びに市民の皆さんの格別なるご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げまして、施政方針とさせていただきます。

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